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「超」AI整理法 無限にためて瞬時に引き出す(第9章の1)

第9章 AIはいかなる未来を作るか?

1.人間が知識を持つ必要はなくなるか?

◇誰もが物識り博士になれる
これまでの章で述べてきたように、AIの進歩によって、検索が容易になっています。スマートフォンやスマートスピーカーに話しかけるだけで検索できるし、写真などの画像を見せれば、そこに写っている対象を検索してくれるようになりました。パタン認識の精度が上がれば、さらに大量の情報を、さらに容易に得られるようになるでしょう。
また、セマンティック検索が可能になりつつあるので、曖昧な質問であっても、答えてくれます。
例えば、スマートフォンにアラームのセットを頼む場合、「7時に起こして」と言っても、「7時にアラーム」と言っても、「8時間後に目覚まし」と言っても、コンピュータは同じ意味であると理解してくれます。路線の所要時間検索の場合もそうです。出発点と終着点さえきちんと言えば、あとの表現はかなり自由です。こうしたことができるのは、コンピュータが、話している人の意図を理解しているからです。
こうした技術がさらに進歩すれば、有能な物識りをいつも連れて歩いているようなことになるので、あるいは、誰もが物識り博士になることができるようになるので、われわれの世界認識は大いに広がるでしょう。

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動画説明は書籍版と別のものです。写真は、書籍版にないものも掲載しています。書籍版への追加は、随時、更新する予定です。

『「超」AI整理法』(KADOKAWA、2019年6月)のnote版です。本文は基本的に書籍版と同一ですが、「超」メモ帳とアイディア製造工…

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