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『日本が先進国から脱落する日』   全文公開 第1章のまとめ

『日本が先進国から脱落する日 “円安という麻薬"が日本を貧しくした‼ (プレジデント社)が3月1日に刊行されました。
これは、第1章のまとめ全文公開です。

第1章のまとめ

● 日本のビッグマックの価格は、アメリカの6割程度でしかない。韓国より安い。最近では中国より安くなっている可能性がある。
こうなるのは、国内物価の安さと円安による。

● 価格が安いことそれ自体が問題ではなく、賃金が安いことが問題だ。ドルで表した日本人の賃金は、アメリカの6割程度でしかない。ヨーロッパ諸国に比べても6〜8割程度。韓国より低い。

● 2000年には、日本のビッグマック価格は世界のトップクラスだった。2010年でも、アメリカとあまり変らず、韓国よりだいぶ上位だった。国内にいると、日本の地位が低下したことに気づきにくい。

● 日本の賃金や一人あたりGDPは、アベノミクスの期間に、「アメリカ並み」から「韓国並み」になった。

● 1990年代に、日本人は海外で貴族のような旅行をすることができた。ところが、その後、円の購買力が低下した。最近の購買力は2010年の7割程度。1970年代前半の水準にまで戻ってしまった。


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