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『人生を変える「超」独学勉強法』:全文公開 第1章の01

人生を変える「超」独学勉強法』(プレジデント社 プレジデントムック)が刊行されました。
6月21日からセブンイレブン店で発売されています。「セブンネットショップ」からもご購入できます。
これは、第1章の01全文公開です。

第1章 「独学」は無限の可能性を秘めている

■01/ 独学は誰にでもできる最強の勉強法

●社会に出て、より多くの知識とスキルを得るには
   本書は、独学の勧めである。
 独学がどんなに素晴らしいことを実現するかを示し、そのための方法論を述べる。
 勉強の必要性は、多くの人が認める。ただし、勉強という場合に多くの人が思い浮かべるのは、学校での勉強だ。
 確かに、現代社会での勉強は、学校を中心になされている。学齢期における勉強はもちろんのこと、社会人になってから勉強をする場合にも、学校に通う人が多い。実際、資格取得などのための各種学校や、社会人教養講座が多数ある。
 本書では、これに対して、学齢期後の勉強については、1人で勉強を進める「独学」のほうが有効であることを指摘し、その重要性を強調したい。
    社会人にとっての独学は、学校での勉強の補完物でも代替物でもない。多くの場合に、それより効率的で優れている。
 独学は、新しい時代の勉強法だ。この方法を活用して能力を高めていく人が、これからの社会で活躍するだろう。
 本書が対象と考えているのは、学校教育の課程を修了した後の社会人だ。仕事をしながら、より多くの知識とスキルを求める人である。
 社会人だけでなく、大学や大学院で勉強している人、あるいは大学受験のために勉強している人も、ぜひ、本書から独学の方法論を学び取っていただきたい。

●勉強=学校という思い込みから脱却する
 多くの人は、次のように信じ込んでいる(21頁、図表1-1参照)。
「社会人になってから勉強する場合にも、学校に通って講義などを受けるのが本道だ」
「本当は講座を受講したり、教師につくのがよいのだが、それには費用がかかるから、やむをえず独学をする」
 こう考える理由は、「独学では十分に学べない」という思い込みだろう。
 教室に行けば、自動的に知識が身につく。ベルトコンベアに乗ったようなものだ。「しかし、独学ではそうはいかない」と考える。
 独学では、何を学ぶべきかというカリキュラムを自分で作る必要があるが、「それは大変だ」と考える。あるいは、勉強を続ける強制力が働かないため、途中でギブアップしてしまうのではないかと、心配になる。
 しかし、「独学より学校がよい」という考えは、多くの場合、長所・短所を深く考えた末の結論ではない。右のことは確かに問題だが、克服できないものではない。
「勉強とは、学校に通って教室の席に座り、先生が教えるのを聞くことだ」という、学生時代からの習慣を引きずっている人が多い。しかし、これは、単なる思い込みだ。
「独学で学ぶ」という選択肢を、最初から考慮していない。独学と教室で学ぶのとを比較し、合理的な理由で後者を選択したというのではなく、そもそも、そうした比較を行っていないのだ。
 よく考えて比較すれば、独学のほうがよいことが分かるはずだ。

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●独学に才能はいらない
「世の中には独学ができる人とできない人がおり、独学ができる人は、人から言われなくても独学する。それに対して、独学ができない人は、いくら独学を勧められても、その能力がないのだから、できない」
「独学の方法を人に教えられるというのは、そもそも矛盾だ」
 このような意見もあるだろう。しかし、この考えも間違っている。すでに述べたように、「独学では勉強できない」というのは、単なる思い込みなのだ。そして、その考えを変えるチャンスに恵まれなかっただけのことだ。
 以下に述べることを参考にして、考えを変えていただきたい。
 本書でこれから述べるように、多くの場合において、独学は、教室で学ぶよりは効率的な勉強法なのである。
 もちろん、世の中には、「勉強をする気など一切ない。短い人生なのだから、勉強などして無駄に過ごすよりは、思う存分遊びたい」という人もいるだろう。そう考えている人は、本書の対象外だ。「勉強したいが、独学はできない」と考え、そのために教室に学びに行く人たちに対して、本書は「独学のほうがよい」とアドバイスしたい。
「勉強が重要であることはよく分かるのだが、独学のやり方が分からない」という人のために本書は書かれた。

本書は、セブンネットショップのサイトからもご購入になれます




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