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「超」書く技術 : 全文公開 第1章の3

『「超」書く技術 』150字で人生を変える (プレジデント社)が4月20日に刊行されました。
これは、第1章の3全文公開です。

■03これほど重要なのに、「書く技術」の訓練が不十分

●正しく分かりやすい文章を書くには、技術が必要
 正しく分かりやすい文章を書くためには、一定の技術が必要です。ノウハウと言ってもよいでしょう。
 本書の目的は、そうした技術について解説することです。
 これに従って訓練をし、日々こうしたことを意識して、あなたの文章力を高めてください。
 まずメールの文章を正確に、分かりやすく、論理正しく書くことが必要です。それができれば、連絡相手の人々から評価されることになるでしょう。
 メールだけではありません。報告書のような長い文章も重要です。それらが分かりやすく、正確に書かれていれば、会社の中でのあなたの評価が上がるでしょう。
 単に文章を書く力が優れていると評価されるだけではなく、一般的な能力が高いと評価されるはずです。そしてあなたは、重要な仕事を任されるようになるでしょう。

●学校では十分な文章教育を行っていない
 正しく分かりやすい文章を書くことが、どんな仕事をするにも重要であるにもかかわらず、学校教育では、そのための十分な教育を行っていません。    学校教育では、多人数の生徒や学生を相手にしています。そのため、全員に同一内容を教えざるをえないという事情があります。また、試験の答案を採点する必要があります。
 ところが、文章を書く教育は、一人ひとりに対して個別の指導をしなければなりません。これを学校教育で行うのは難しいのです。これは個人教育で行う必要があります。

 しかし、そうしたことをしなくても、独学で勉強することができます。本書で示すガイドに従って勉強し、あなたの文章力を上達させてください。

●企業が行っている再教育プログラムから文章教育が抜け落ちている
 最近、「リスキリング」(職業能力の再開発、再教育)とか「リカレント教育」(大人の学び直し)が重要といわれています。時代が変わり、これまでの知識では仕事を進めていくことができないので、新しい知識を学ばなければならないということです。さまざまな企業が、そのためのプログラムを用意しています。
 勉強して能力を高めるのは、大変よいことです。しかし、多くの企業で行われているリスキリングの内容は、「AI(人工知能)についての最新の状況を勉強する」といったようなものが多いように見受けられます。
 確かに、AIの状況を知ることは重要です。しかし、それを知ったところで、すぐに仕事に役立つとは限りません
 こうしたことはさまざまなところで話題になっているので、勉強しなければならないという気持ちになるのですが、そうしたものよりもっと重要なものがあります。
 それが、文章力増強のための教育です。再教育プログラムから、文章教育が抜け落ちています。

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