「超」ＡＩ整理法　無限にためて瞬時に引き出す（第7章の１）

第 7章 インターネットと現実世界の新しいつながり

1.印刷物の「疑似ハイパーリンク化」が可能になる

◇印刷物からウェブへの誘導が簡単になった
これまでも、印刷物の書籍や新聞紙面からウェブに誘導することは、行われていました。そのために、ＵＲＬやＱＲコードが表示されていました。
「確実に、しかも簡単に誘導できる」という点から評価すれば、ＱＲコード、ＵＲＬ、文字の順になるでしょう。
これまでは、スマートフォンでＱＲコードを読むためには、そのためのアプリをダウンロードする必要がありました。たいした手間ではありませんが、面倒だったことは事実です。ところが、最近では、こうしたアプリを入れなくとも、スマートフォンのカメラを向けただけで、ＱＲコードを読み取ってくれます。このため、ＱＲコードアプリは不要になりました。つまり、ＱＲコードを利用しやすくなりました。
しかし、ＱＲコードは、周囲の文字との調和性がなく、違和感があります。ＱＲコードには何が書いてあるのか分からないので、それを読み込むことに心理的な抵抗を感じる場合があります。そして、いかにも「広告です」という印象を与えます。「読み取っても、どうせ広告を見せられる」と多くの人は考えるので、わざわざ開こうという気にならなかったのです。
こうした問題がないという点から評価すれば、文字、ＵＲＬ、ＱＲコードの順です。ただし、文字やＵＲＬは、入力するのが面倒です。とくにスマートフォンの仮想キーボードへの入力は、大変です。
ところが、ＡＩの図形認識能力が向上するにつれて、文字やＵＲＬであっても、確実に、しかも簡単にサイトに誘導できるようになります。さらに進めば、写真などからでも誘導できるようになるでしょう。