ドクター・ストレンジラブ:深刻なテーマほど喜劇に向く
天才スタンレー・キューブリック監督の最高傑作、映画『ストレンジラブ博士』(1963年)。何度繰り返し見ても、飽きない。
キューブリックの作品では、『2001年宇宙の旅』(1968年)がよく知られているが、『ストレンジラブ博士』のほうがずっと出来ばえがよい。
(なお、この映画は、日本では、『博士の異常な愛情』というタイトルになっている。もちろん、これは誤訳である。「ストレンジラブ」とは主人公の一人である博士の名前だ)。
これは、偶発核戦争をテーマとしたブラック・コメデ