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経済最前線

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日本経済最前線、世界経済最前線、AI(人工知能)、ブロックチェーン、仮想通貨、フィンテック
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#過学習

工学部の教育で叩き込まれたこと:誤差、理論と結果

工学部の教育で叩き込まれたことが2つある。  第一は、誤差と言う概念だ。  計算尺で計算していれば、桁を揃えなければならないことは、自然に覚える。計算尺では3桁程度しか扱えないので、5桁も6桁もあるデータがあっても意味がない。  大蔵省に入った時、法学部出身の人たちがこの概念をもっていないことに驚いた。法律では、現実には起こりえないことであっても(つまり確率が非常に低いことでも)、多大の関心をもって議論する. それもやむを得ない。 予算書がどこか1つの数字が間違っていれば国会

スパースモデリングとは何か?

 「スパースモデリング」という新しい方法論が、AIに関連して注目を集めている。  これは、「スパース構造を持つデータ」を扱う方法である。「スパース 」(sparse) とは、「すかすか」という意味だ。「全体のデータは大規模だが、意味のある情報はごく一部しかない」というようなものが、スパース構造を持つデータだ。実際のデータには、こうしたものが多い。  「スパースモデリング」とは、このような性質を持つデータに対して、少ない情報から全体像を的確にあぶり出す方法だ。本質を自動的に抽出

アイディア農場プロジェクト:AI時代に生きる(その3)

このページは通読用のものではありません。 ここにあるのは、思考の断片、アイディアの種です。 毎日ひとつを取り上げて読み、それに対して考えを巡らせてください。 そこから、新しいアイディアが芽を吹き、成長することを期待します。  ::::::::::::::::::::::::::::: 量子力学や相対性理論を理解するのは大変だ。しかしAIを理解するのはそれとは違う。高等数学は必要ない。 AIの機械学習は、複雑ではない。量が多いだけのこと。 定型的な記事なら、AIが書いて