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古民家ゲストハウスのはじめかた 3.小さな宿経営は最大のリスク回避

リスクと聞いて、お客さんとのトラブル、セキュリティー問題、衛生、収入面など様々なことが考えられます。

ただ、これらのリスクの多くは運営しながら改善していけばいいことであり、一番のリスクは事業が止まってしまうことです。

事業が止まれば、もちろん収入が止まる。持続的に宿を続けていくためには、ゆるやかにでもいいので続けていくことが重要なことであると考えています。

1.夫婦経営で事業が止まってしまう要因

簡単に言えば、小さな夫婦経営の場合、二人ではできるけど、一人だったらできなくなる。と、このような状況になってしまうことです。

具体的には、私たちは、夫婦で経営をしているということもあり、妊娠や病気、その他急なアクシデントなど、どうしても一人が動けなくなる状況が発生します。

農家、職人、旅館、作家などなど、夫婦共同で事業をしている場合もたくさんあると思いますが、片方が欠けてしまったらできなくなることがある、もしくは、もう片方に大きな負担がかかってしまうというリスクがあります。

2.小さな宿の経営から考えるリスク回避

小さな古民家ゲストハウスの経営は、それでも一人ですべでの業務を回すことができるということです。もちろん、一人あたりの負担が少し増えますが、それでも事業が止まるとということはないのです。

(もちろん、繁忙期のみヘルパーさんを雇うなどの方法も考えられますが、小さな宿なので、掃除などの日々のタスクを整理したなかで、ヘルパーさんを雇うほどでもないというのが正直なところです。)

すべての業務においてワンオペが可能ということ。
これは小さな夫婦経営の宿の一番のメリットであるとも思います。

3.小さな宿がベーシックインカム

小さな宿なので、一日の最大収入は限られています。

季節変動はあるにせよ、けっして、大きな利益を上げることはできません。
ただ、それは収入面における基礎を作り、維持してくれるものであると考えると、とてもありがたいものです。

前回、特徴に書きましたが、

日常業務(掃除・準備等)に割く時間が短い。
そして、ワンオペ可能が可能であるということ。

宿はベーシックインカムとして経営しつつ、ほかの事業展開を進めていく。地方で、夫婦経営の小さな事業を行っていく際、小さな宿の経営はリスク回避の観点でとても有効な手段であると考えています。

もちろん、繁忙期などは、宿に全力を注ぐので、ほかのことをする暇などはありませんが…(笑)




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