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古民家ゲストハウスのはじかた 1.全体ビジョンと宿のポジション

地域おこし協力隊という制度を利用して、今年の2月22日に古民家ゲストハウスを開業しました。開業して一年も経っていない状況で安定もしていなければ、まだまだ改善する余地もあるし、もっと収益をだしてかないと食べていくにはやや困るという状況なのです。
ですが、そこまでの経緯と改修の記録、経営状況など書いていければと考えています。

1、宿のポジションを考える

地域おこし協力隊や地方に移住する方の中で、宿を始めたいという方は一定数いると思います。宿を開業したい理由はは様々であると思いますが、考えるべきことは、地方で事業を行うという自分たちのビジョンの中で、宿はどこに位置するのかということであると私は思います。


事業として、また、暮らしていく中で、収入・時間・事業割合等を考慮した上で、「宿」はどこにあたるのか。これは実務的な言い方にすると、どこまで宿(掃除、接客、WEBなど)に時間を割く予定なのかという言い方もできるかもしれません。

宿をしたいんだから、宿泊業に全力で常に宿のことばかり考えるのは当たり前だろうと思うかもしれません。もちろん、そうです。

2、宿がやりたい、宿が中心

田舎でがっつりと宿屋・ゲストハウスを中心に経営したいというのであれば、事業継承という手段が多いかと思います。(地方都市などでビルの中を改修して、新しく許可をとるという手段もありますが。)

宿泊業の許可をとっている休業中の民宿を継業し、リノベーションをしてということになり、そうなれば、ベッド数も確保でき、売上試算も上がると思います。ただ、規模が大きい分、改修費も上がり、もちろんですが、掃除・予約対応など日々の業務量が増えます。

淡路島の海岸沿いを車で走っていると、おそらく高度経済成長ごろにできたが、バブル期まで栄えたであろう小さな民宿や旅館の看板だけが残っているという状態をよく目にします。きっと、別荘地やスキー場近くなどのペンションも同様だと思います。もし、ある程度の規模で宿を始めるのであれば、そこに目をつけるというのは一つの手段かもしれません。

また、現在、地方温泉街などでは、バブルのあおりを受けて大規模化した旅館やホテルが廃墟となっているという問題もあるそうです。


3、複業としての古民家ゲストハウス

田舎で古民家を改修して、小さな宿を開業する場合を考えます。その場合は、法的規制の関係などでベッド数(定員数)の数が5~10人程度になるとことが多くなります。(法的規制のことについてはまたの機会に)


そうなった場合、宿泊費・ベッド数・稼働率・営業日から、必然的に売り上げの上限が見えてきます。そして、それを試算したとき、売り上げが厳しいという現状を目の当たりにします。

地方で仕事をする場合、まとまったひとつの仕事だけで安定的な収入を得るのは、よほど能力のある人以外は難しく、多くの場合は複業になることが多いとは思います。私自身、できれば、「宿」は複業のひとつありたいと思っています。

4、私たち草地家の場合

私たちの場合、約4年前の淡路島に来る前から毎日のようにブレインストーミングをして、二人のビジョンを明確化してきました。
そのビジョンの一つであった宿、そして、宿ができそうな物件に巡り合えた。人が集まる場所がもともと好きだ、じゃあ宿をやろう。という、やや偶発的に宿屋を始めたということもあり、どうしても宿・ゲストハウスっていう思いから始めたのではないのです。そのあたりは他の方とは少し異なっているかもしれません。

経緯についてはこちら


そのため、私たちは結果としてこちらの形態をとっています。古民家で小さな宿やゲストハウスの経営を考える場合は、こちらになる可能性が高いと思います。

5、おわりに

もちろん、時間の経過や事業を進めていくにあたり、ビジョンは変わっていくものであるけど、大まかにプランを立てることで、指針の明確化につながると思います。

また、少しずつ内容を増やしていきますね。

と、筆まめになりたいと思いつつ、「なりたい」と思うことはある程度意識して頑張らないとできないことであるということに気が付いたこの頃です。


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