プライベートキッチンづくり
久々の更新になります。かなり長いです。
春からのコロナ渦中の休業中から夏にかけて、黙々と自分一人でプライベートキッチンづくりを進めていました。宿屋を始めたけども、宿のキッチンはお客さんと共有で、自分たちの暮らす家にはキッチンがないという暮らしをしていました。
過去に、こんな記事を書きましたが、宿を経営するにあたって、ストレスなく食事をするために、気を使わずのんびりするために自分たちを守る空間というのはとても大切。
プライベートキッチンづくり概要
部屋中カビ臭く、使うことができなかった部屋にキッチンを作る。赤子がごろごろしても安心できる場であり、自分たちのプライベート空間。
概要としては、
解体、防腐・防カビ、床下地作り、床下収納づくり、壁・天井の下地、小部屋づくり、フローリング貼り、壁漆喰塗り、キッチンパネル、クロス張替え、巾木取り付け、棚づくり。
工期
2020年3月~8月
空き時間を利用してほぼ一人で少しずつ改修
費用
結果的にかかった費用の概算は以下の通り
電気・水道工事費 約15万円
フローリング・下地・断熱材 約6万円
シンク・水栓 約6.5万円
レンジフード 約1.5万円
壁クロス 約1,2万円
キッチンパネル 約1.3万円
カーテン 約1.1万円
木製棚 約1万円
その他(消耗品等) 約4万円
計 約40万円
ということで、この数カ月のDIYの記録を備忘録として、ここに残していきたいと思います。
解体から床の下地貼り
古民家ではなく、現代建築なのですが、部屋中湿気でカビ臭く、床はボロボロで、押入れの中の壁もカビでいっぱいの状態だったこの部屋。
解体していく楽しさがあるのは最初だけ。あとは、終わらない解体作業。
床を剥がしたあとも、出ているくぎや端っこのバリのようなものをきれいに撮っていく。釘は錆びていて、うまく抜けないので、グラインダーやマルチツールを使って、きれいに切断していく。そのときかなり役立ったのがこれ。
その後、コンクリート基礎の部分をきれいに掃除して、アルコールで除菌。
(コンクリート基礎なのに湿気がたまっていた理由は、外壁と繋がっている床下換気口の部分から雨が入っていたということが判明。)
その後、梁・柱・基礎に防カビ・シロアリ予防の塗料を塗る。
床貼りまではなかなかたどり着けず、ここまでで、すでに10日以上は経っている。そして、床をはがしたタイミングで、上水と排水、電気工事を進める。こればっかりはプロに依頼。
床下収納を入れてみる。
あとは、床に断熱材を入れて、下地を貼っていく。
(一気に進んだように見えますが、写真を撮り忘れてた…。)
天井を作る
下地がある程度できたら、解体した押入れの天井を作っていきます。カビがびっしり染みこんだ薄いコンパネ。押入れの中もきれいさっぱり外す。
と、実はその前に、嫁から板を貼って可愛くしてほしいと、ご要望があったので、板を貼れるように、天井の枠を補強しておきました。その後、上から石膏ボードを貼っていく。
ということで、廃材の床板をきれいに洗って、磨いて、切断する。
天井完成!
で、残りも解体。
小部屋づくり
押入れを解体して、構造を見ていると、部屋が増やせるのではないかと思い、小部屋づくりを始める。場所的には階段下の空きスペース。
ということで、ついつい小部屋づくりをはじめてしまう。入口を大きくして。
下地枠を組んで。
石膏ボードを貼る。
素人で初めての作業だけども、なんとなりましたね~。
140cmまでのお部屋。子供にとって楽しい場所です。
素人の私を助けてくれたのは、このレーザー墨出し器。
下地枠作り
さあ、どんどんいきます。今度は新しい下地枠と換気扇取付のための穴あけ。
胴縁を買ってきて、こつこつ作れば、初めての下地枠もなんとかきれいに。
その間、電気屋さんに電気を通してもらって、コンセントの位置などにも枠を付けてもらう。
換気扇(レンジフード)取付
下地作りの合間に、レンジフード取り付けを進める。
今回は、「ZRP60NBB12FKZ-E 深型レンジフード プロペラファン」を購入。理由としては、
①壁の後ろがすぐ外壁なので、シロッコファンよりもプロペラファンの方が施工しやすい。→施工費が安い。
②レンジフードが安かった。
ただ、残念だったのはyahooショッピングで安いところで買購入したのですが、上部がかなりへこんでいたということ。
換気扇の場所を決めたら、電気屋さんに外壁の穴あけをしてもらう。
穴が空いたら、そこに換気扇の枠にぴったり合うような木箱を入れて、まわりの下地をしっかりと固定する。ちなみに、この木枠は市販であるけど、市販だと高いので自分で作る。
下地ができたら、そこに、換気扇取付用にコンパネを貼る。
その上に、レンジフード取り付け。
壁の下地(石膏ボード)貼り
あとは、どんどん石膏ボードを貼っていく。電気屋さんに下地にコンセントを付けてもらって、石膏ボードのコンセントの位置はあらかじめ穴を開けて取り付けていく。
大変なのは、ボードの面取り。
ボードの面取りはボード専用のカンナがあるので、それを購入。ボードカンナがあればするするーと面取りができる。
ただ、DIY系のサイトには載っていないことだけど、実はボードカンナを石膏ボードに使って、そのままにしていくと、瞬く間に刃が錆びる。使った後、しばらく放置する場合は、必ずしっかりと刃からボードの粉を拭きとること。ボードカンナはカッターナイフの替え刃ということが多いのはこういう理由かと。
壁取り付けは一人でもできました。素人でもできました。
水平・垂直ではない可能性がありますが、ここは漆喰を塗るのでそのまま。
床張りと床下収納づくり
壁ができたので、次はフローリング床を仕上げていきます。
床は無垢ではなく、フローリングにする。これは、赤子のいる暮らしの中で、物をこぼしたり、はいはいしたりするだろう。そのとき、無垢床だと、メンテナンスがかなり大変。無垢フローリングが安心という話もあるが、実際に赤子がいる暮らしの中で、日常使い+メンテナンスのことを考えた場合、正直フローリングの方が安心であるという結論に至った。
寸法を測って、フローリングの裏面にボンドを付けて、順番に貼っていくという作業。細かな作業風景については写真を撮り忘れてしまった…。
ポイントとしては、端っこは最後に巾木をするのであまり気にせず。大工さんのようにエアーでビス打ちできないので、フローリング用の細いビスをインパクトドライバーで打ち付けていく。プラスドライバーの1番を多用。
このとき、床下収納も仕上げる。
キッチンパネル貼り
大変だったことの一つとして、キッチンパネル。
映えるのであれば、タイルだけど、日々のメンテナンスを考えて、キッチンパネルにした。
キッチンパネルの大変なところは2つ。
DIY系のサイトやYoutubeにはなかった…。
1つ目は貼り直しができない。
キッチンパネルは裏面に両面テープ(仮止め用)と接着剤を付けて、壁にペタッと貼る。この両面テープ、なかなか強力で貼り直しができず。一度張ると、動かない…。大きいサイズを1人でやるのはなかなか困難でした。写真ではわかりにくいけど、実は換気扇のある面、キッチンパネルが少し傾いています…。
2つ目はジョイナーが難しい
各辺にジョイナーを付けることで、キッチンパネルの保護+鋭利な部分の隠すという意味合いがある。
このジョイナー、まず、プラスティックのモノと、アルミのモノがあり、これをちょうどいい寸法で、ちょうどいい角度で切断するのがとても難しい。どの面に、どの角度で切断すればいいのかということを考える必要がある。
また、プラのジョイナーは小さくて軽いものなので、スライド丸ノコにそのまま置いて、切ると、刃の力が強すぎて、うまく切れず、切り口からぶっ飛んでしまう。そのため、私の場合は、断熱材にジョイナーを無理やりはめ込んで固定して、スライド丸ノコで切断していた。
アルミのジョイナーについては、私はスライド丸ノコ金属用の刃を持っていなかったので、切断機で切断して、あとはグラインダーで微調整で削る。
このキッチンパネル貼りは、DIY系のWebサイトやYoutubeにもう少し詳しくものがあればいいなーと思うところです。
下地壁塗り+漆喰壁塗り
漆喰塗りについては、慣れてきたので、難なくこなす。ただ、どうしても時間が掛かってしまう。漆喰塗りで時間が掛かるのは、養生+目地埋め。
養生はマステ・マスカ―でしっかりと壁と床を守る。
目地埋めは、ボードの境目にジョイントテープを貼って、その上に下地材を塗っていく。
実は知らなかったことだけど、石膏ボードに直接漆喰を塗ってはいけない。それは、漆喰の水分で、石膏ボードの薄紙がかびてしまう可能性があるということもあるそうな。ということで、まずは、下地材を塗る必要がある。
私が塗ったのは「カーボンプラスター」という下地材。ということで、まずは、ひたすら下地材を塗る。
それができたら、漆喰を塗っていく。漆喰は2度塗り。
巾木取付
次は巾木取付。巾木があると、端っこがきれいになるので、より部屋っぽくなる。巾木の注意点としては、パズルっぽいということ。
スライド丸ノコで、角度をしっかりと測って切っていくこと。
あとは、隠しくぎとポンドで固定。
クロス貼り
そして、いよいよ大詰めのクロス貼り。道具はメルカリでお安く購入。
はじめてのクロス貼りは、ひたすらYoutubeで勉強。
必死過ぎてあまり写真は取れず。これ、難しい。
ただ、わかったことは、漆喰塗りと比べてかなり早いということ。
うまく切れなかったり、隙間ができたところは、パテを購入してきて塗ってごまかす。
クロスはいろいろな種類があるけど、素人は白っぽいものがオススメ。なぜなら、貼った後、パテでごまかせるから(笑)
シンク設置して、完成へ
ということで、いろいろと端折って書きましたが、最後は水道屋さんがシンクを取り付けて、いよいよ完成。
ガス台は後日DIYで作ることにします。
そしてさっそく子供用ジョイントマットをおく(笑)
子ども用にと作った隠し部屋はリサイクルショップでぴったりのドレッサーがあったので購入。我々の隠し仕事部屋になりました。
番外編:棚づくり
ここまでDIYをすれば、なんでもできるそんな気になります。
ということで、すぐさま、棚づくり。
コーナンプロでムクボードを買ってきて。切断してもらい。そのまま固定。