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2022 松本山雅FC選手総括【GK編】

J3という未知の領域へ足を踏み入れた松本山雅FC。
チームとしての結果は4位。至上命題だった1年での昇格を果たすことはできなかった。

振り返ってみると、なんだかんだ今季全試合を2回以上フルタイム視聴するという狂ったサイクルを続けていたので、それなりに各選手について思い入れがあったりする。

ということで、ポジションごとに各選手の個人的な総括を書いていこうと思う。

ではGKから行ってみよう!!


見方

#背番号 選手名
リーグ戦出場試合数(うち先発試合数)出場時間 得点 アシスト

# ゴ ドンミン

慶南FCへ期限付き移籍から完全移籍に移行ということで、韓国でのプレーを僕が見れていないので割愛!すまん!
元々は世代別代表の経験もある選手なので、出場機会さえ貰えれば…と思っていたら慶南FCではそこそこ使ってもらえている様子。
今度は対戦相手として会えることを楽しみにしてる!


#16 村山智彦

1試合(うち先発1試合)90分

チーム最長の在籍期間を誇るベテランにとって今季は厳しいシーズンとなった。新加入のビクトルに守護神の座を譲ると、シーズン中にポジションを奪い返すことはできず。リーグ戦の出場は最終節の1試合のみとなった。
彼自身の実力に疑いの余地はないが、シュートストップとハイボール対応という点でビクトルのほうが評価されていたというのが実情だったと思う。
GKは特殊なポジションだ。多くのチームが3人~4人の選手を抱え、トレーニングでもフィールドプレイヤーとは別メニューをこなすことが多い。GKチームとして練習では協力することを求められながら、実際に試合に出られるのは1人だけ。アクシデントがない限り試合中の途中交代はほとんどないし、DFとの連携を考えてスタメンを頻繁に変えることも少ない。ビクトルという絶対的な存在がいる中で、他チームなら主力級の選手がベンチを温め続けるというのはモチベーションを保つのも難しかったはず。
ただ、たとえピッチには立てなくても腐るような振る舞いは皆無。ベンチ入りすれば誰よりも大きな声で味方を鼓舞し、山雅の選手がファウルを受ければすぐさま飛び出して身体全体で抗議の意を表す。ベンチの選手がテクニカルエリアの際まで出て審判に抗議するプレーは決して褒められたものではないが、戦い続ける姿には何度も胸を打たれた。
本音を言えば引退するまで松本山雅にいてほしいと思う。J1で味わった悔しさを知る選手も数えるほどになってきてしまったし。けれども彼ほどの実力者が出場機会を得られずにいるのも勿体ないとも感じる。
来季はいてくれるだろうか。


#21 ビクトル

32試合出場(うち先発32試合)2880分

J3ではチート級の選手だった。長い手足と抜群の反射神経から生み出されるライン際の強さはさすがの一言。ハイボールにも強く、昨季セットプレーから数多くの失点を喫したチームに安定感をもたらしてくれた。個人的に驚いたのは、細かな予備動作。小さなジャンプを繰り返してすぐに反応できるように準備していたり、相手がシュートに持ち込もうとパスを繋いでいる間に細かくポジショニングを修正していたり。チームを救うビックセーブは派手に映るが、その陰には数十センチにこだわり続ける職人技が隠されているのだと、スタジアムで彼のプレーを注目していて思わされた。
足元の技術がめちゃ高いわけではないし、藤枝の内山のようなフィードを兼ね備えているわけでもないが、やはりGKに一番求められるのはセービング能力である。まずは失点数を減らすことに重点を置いた名波監督が信頼をおいていたのも納得のパフォーマンスだった。
来季で34歳を迎えるが、まだまだ衰える様子はない。順当に行けば松本山雅のゴールマウスを守っていることだろう。
スタジアムで観戦するとめっちゃ感じるが、すごい声が通る。日本語も堪能で、めちゃくちゃ指示出ししてる。たぶん良い人。


#31 薄井覇斗

リーグ戦出場なし

流通経済大から加入した期待のルーキーはプロの壁にぶつかることになった。強豪大学でスタメンのGK、大学時代の映像もチェックしたところ足元で受けることも苦にしないし、ハイボールなどのセービング能力も標準以上ということで個人的に結構期待していたのだけども。どうやらコンディションがなかなか整わなかったようで、GKの4番手という立ち位置から抜け出すことができなかった。
来季こそは勝負。公式戦で見たい。


#35 神田渉馬

1試合出場(うち先発1試合)90分

下部組織出身の期待の星。ついにリーグ戦のピッチに立ち、松本山雅の歴史に新たな1ページを刻んだ。チームとしてコロナ感染者が出て苦しい台所事情だったとはいえ、出場したことは彼にとって大きな一歩である。
ただ、内容としては厳しいものだった。元々、足元の技術ならGK陣でもNo1と言われていたくらいモダンなスタイルのGKだったが、デビューしたのはホームの八戸戦。ベストメンバーが揃わず急造感の強かったチームでは最終ラインからのビルドアップで、彼の持ち味を発揮するには難しい状態だった。加えてセットプレーで高さがある相手だったことも追い打ちをかける。コーナーキックに対して飛び出すか迷ったところをニアで合わされてしまい失点につながるというほろ苦いデビューに。GKとしては触りたかったところ。上背はあるのだが線の細さが残っているので、セットプレーのように密集地帯での肉弾戦にはやや分が悪いか。ここらへんはカラダ作りを継続的にやっているのだと思うし(1年目よりは明らかに太くなってるし)、今後の伸びしろでもある。
アカデミー所属の眞中裕都が2種登録されるなど、GK陣で年少組だからといって甘えていられるような状況ではなくなってきているので、今季を発奮材料にして来季はぜひ守護神の座を争うまでに成長してほしい。


勢いで書いているので本当にこの文量で全員書き切れるのかは謎!
途中から淡白になったとしても許して!


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俺たちは常に挑戦者


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