=脱炭素の話(11)=
「運輸セクター」
大型車両はカリフォルニア州で844万台登録されているが、これらから排出される温暖化ガスは、全カリフォルニア州の排出量の8.4%に達する。
さらに、温暖化ガス以外にも、健康に害のある排気ガスをたくさん排出する。
大型車両の場合、電動車が良いのか、水素発電車両(Fuel Cell Bus/Track)が良いのか議論が分かれるところであるが、個人的には
(1) バス:電動バス(夜間に必ず駐車場に戻ってくるので)
(2) 大型トラック:水素(州をまたがる長距離の高速道路をひたすら走らなければいけないので)
という棲み分けが良いのでは考えている。
さて、ワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州の9つの電力会社および2機関は、西海岸において、電動トラックによる長距離輸送に必要な充電インフラを整備するための連合(coalition)を設立した。
「West Coast Clean Transit Corridor Initiative」というこの取り組みでは、カナダとメキシコの国境間を結び、製品輸送のメインルートであるI-5に焦点を当てるが、その距離は1,300マイル(2,000km)以上ある。
ちなみに、日本の最北端(択捉島)と最南端(沖ノ鳥島)の直線距離は、3,020kmです。
調査期間は本年中とされており、2020年に提言が発表される見込み。
先は長いが、2040年(21年後)にはガソリンで動く大型車両は限りなくゼロにしたい。
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