「ブラック・スワン」ナシーム・ニコラス・タレブ著
「ありえない」なんて、ありえない!というキャッチフレーズに惹かれて買ってしまいました。
ブラック・スワンとは3つの特徴があります。
➀ 予測できないこと
② 非常に強い衝撃を与えること
③ 後付けの説明がもっともらしく聞こえること
9.11やイェフゲニアの本の販売がブラックスワンの一例です。
著者はまず世界を「月並みな世界」と「果ての世界」に分けています。果ての世界は現代の世界を表しており、芸術家のように勝者が総取りする法則があるため、ブラックスワンが影響を及ぼしやすい環境です。
社会は様々なシステムによって構築されていますが、ブラックスワンはそうしたシステムの外から生じてきます。カジノがその一例でしょう。あるカジノが危機に陥った原因の1つに必要な書類を担当者が隠し持っていたという事例があります。カジノというシステムでは想定されていない部分で危機が発生したという意味ではブラックスワンと言えるでしょう。
こうしたブラックスワンに振り回されないようにするためには、少々特殊な頭の使い方をしなければなりません。私が理解できた範囲では以下の3点が重要かなと思いました。
➀ 経験主義のバイアスに囚われない
② 現実は理論では測りきれない
③ 手に取って触れるものだけを信じない
特に3点目の触れないものを見るよう努力するのはかなり難しそうです。当たり前ですが目に見えないことを発見することが最も難しいと思うので、、