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コロナ後遺症を考える 身体に影響を及ぼす感染症は色々あるんです

新型コロナウイルスCOVID-19の感染拡大が続いています。

亡くなられた方のご冥福を祈るとともに
治療されていらっしゃる方々、最前線で全力を盡くしてくださっている医療従事者の皆様、研究者の皆様、職員の皆様に感謝と安全を切に願ってやみません。

飲食店をはじめたくさんの方々が影響を受けて生活ががらっと変わってしまい、
呆然としたり不安になったりされている方も多いでしょう。

一刻も早い感染拡大の沈静化を願うばかりです。

【新型コロナウイルス感染後の症状について】

表題に上げたいわゆる「コロナ後遺症」で苦しんでいる方についてメディアで取り上げられることが多くなってきました。

症状としては、体のだるさ(けん怠感)、全身の筋力低下、脳の機能低下、手足の痺れ、脱毛など、
多彩な症状が見られるとのことです。
また、新型コロナウイルス感染症の症状の重さによらず、重症の方だけでなく軽症の方にも起こっているとのことでした。

全てひとくくりに「コロナ後後遺症」と言われていますが、色々な要素がまぜこぜになっていると思われますので、それを少し分解して考えてみましょう。

①未知のウイルスによる影響
COVID-19は「新型」と言われるように今まで知られていなかった【未知】のウイルスです。
ですから、未知のウイルスが及ぼす影響はこれからわかってくるものが多いでしょう。

②上気道感染を主とした呼吸器の症状
COVID-19は上気道感染から肺炎を起こす特徴のあるウイルスと言われています。

炎症を起こした細胞は、その炎症の程度とその組織へのダメージによって回復の速度が異なります。
特に肺という組織はとても繊細です。


喫煙による変化は有名で、喫煙等により長期的に有害物質にさらされることで肺に炎症が起きCOPD(慢性閉塞性肺疾患)になりますが、これは治療によって治ることはありません。(タバコ辞めましょうね)
COPDが治らない事でもわかるように、肺はダメージが大きいと組織の回復が難しい臓器なのです。

肺炎を起こした場合、炎症の程度や範囲により呼吸に影響が出ることは想像がつくかなと思います。

③感染症の影響

ウイルスはたくさんあり、皆さんがよく耳にするものはたくさんあると思います。

インフルエンザウイルス、ヘルペスウイルス、ノロウイルス等々、ウイルス感染することで体調を崩すものがあります(ヒトに直接影響しないウイルスもたくさんあります)。
麻疹や風疹もウイルス感染症です。

また、感染症であってもウイルスではなく細菌(大腸菌やサルモネラ菌など)によって引き起こされるものもあります。

ウイルスや細菌が引き起こす感染症が引き金となって起こる疾患というのも存在します。

1)ウイルスや細菌が直接関与するもの
 インフルエンザ脳症や髄膜炎をはじめ、関連が無さそうだと思っている部位で炎症が起こることもあります。

また、妊婦が風疹に感染することでお腹の赤ちゃんも風疹に感染し、難聴や心疾患、緑内障、心身の発達の遅れが生じる”先天性風疹症候群”が起こる危険があります。

厚生労働省が風しんの予防接種を促すクーポンを発行していたのは覚えていますか?
予防接種を受けていない年代の方々がいたり、海外渡航からの持ち込みで風しんの発症が増えているんです。
成人での発症は重篤化しやすい傾向があったり、赤ちゃんへの影響も深刻ですので、自分自身、周りの人たちを守るためにも予防接種を必ずしましょう。
【厚生労働省の風しん対策】

2)感染症が身体に作用して引き起こされる疾患
 たくさんの疾患がわかっています。
 
例えば、口腔内の細菌が心疾患に繋がる危険性もあると言われています。
全く予想もしないところに影響が出ることもあるわけです。

感染症がきっかけで起こるとされている疾患はギランバレー症候群(脳神経内科)、膠原病など自己免疫疾患(膠原病内科)など、感染症が引き金となって起こる疾患は多数あります。

自己免疫疾患はとても複雑で、その原因は完全には解明されていません。
体内の自分のタンパク質を異物と勘違いしてしまい攻撃してしまうものですが、どのタンパク質を攻撃するかで全身性の疾患や特定の臓器に影響があるものまで様々です。

体質や遺伝、環境的な要因、強いストレス(精神的な強いストレス、感染症や外傷など身体への強いストレス)など、複雑なたくさんの条件が絡み合った中で発症します。

このように、今まで意識していなかった様なよく耳にする感染症でも、身体へ影響を残すものがたくさんあることはお分かりいただけましたでしょうか?

こういったことはなかなか報道されなかったり、知る機会が少ない専門的なことだったりしますので知らないことが多くても当然と思います。

COVID-19の感染後の不調、後遺症と呼ばれているものの中にも、今まで知られていた感染後の不調と同様のものが含まれていることもあるでしょう。

まずは今まで知られていた感染がきっかけで起こる疾患の多くに【診断名があり、診療科がある】と言うことを知ってください。
その症状に併せて受診できる科が多くの場合存在します。

COVID-19特有の症状とその後の影響については今後明らかになっていくものが多いと思いますが、
呼吸器症状ならば呼吸器科へ、
心臓や血管の症状ならば循環器内科へ、

症状ごとにその専門の診療科を受診して相談してみましょう。

日本の医療は専門科に特価して細かく診療科が分かれています。そのため、行った先の科で問題が解決しなかったり分からないと言われることがあるかもしれません。
その場合は【受診した所で、次に相談できそうな所が何処なのか話を聞いて紹介状をもらって】別の科に相談さしてみましょう。

病院のかかり方については、別のnoteでマガジン形式にして書いていますので(更新はゆっくりです、すみません)、よろしければ参考にしてみてください。

病院のかかり方~病院に上手にかかるには~|ゆき(元ナース×闘病中) @yuki_cfs #note

困るのは診療科が決まっていない疾患の一つである
慢性疲労症候群/筋痛性脳脊髄炎 ME/CFS の受診です。
この疾患はCOVID-19発生以前からある疾患です。
ナイチンゲールがこの疾患にかかっていたと言われていますので、かなり昔から存在は明らかになっていましたが、
診断の決め手となるバイオマーカーがまだ見つかっておなず、治療法も確立されていません。

何よりも一番問題なのが
【保険診療に疾患名があるにもかかわらず診療科が決まっていない、診てくださる医療機関、医師が極めて少ない】ことです。

私もこの慢性疲労症候群の患者の一人ですが、
発症から約20年、診断されて9年ほどになりますが、
診断されたときには、日常生活に支障をきたすほど(今も支障満載で身体障害者手帳を受給しています)悪化してからだったのです。

発症=もうだめだと失望はしないでくださいね。

私の場合は悪化までの10年の間に良くなったり悪くなったりを周期的に繰り返してはいましたが、
看護師として仕事もすることができました。

これはまた別のnoteにまとめる予定です。
慢性疲労症候群についてもまた別にまとめますので、お待ちくださいね(疾患の特性上記事を書くのに時間がかかります)。

もし個別に診療科への受診や体調のことなどご相談されたいという方がいらっしゃいましたら、ココナラというアプリで電話やメッセージなどでご相談をお受けしていますのでお声がけくださいませ。

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