生きづらさについて

私は長年生きづらさを感じて生きてきたが、私の場合、なぜ生きづらいのかがよく分からないことで、生きづらさを感じてきた。

決して貧乏ではないし、欲しいものは買ってもらえるような家庭で育ったが、なぜか生きづらさを感じてきた。

だから、だからそう思う自分が悪いのだろうと思ったり、生きづらさを感じる自分を責めたりしていた。

結果から言うと、私の生きづらさは両親から受けた影響がある。

まず母は過保護で、私がやろうとすることをすべて先取りしてしまう。結果として、自立心を育む機会を奪われ、「自分はなにもしなくても、誰かがやってくれる」という、無責任で自己中心的な面が育った。

「岡田式AC判定法」に従うと、母は200%責任をとってしまうため、私は50%の責任しかとらなくていいという他人に依存的なパーソナリティをもった。

一方、父は家では無口で、休日は昼から飲んで、夜は悪態をついたりするような人間だった。暴力はなかったが、子育てには無関心。家庭の父親としての役割を果たしておらず、50%の人間だった。その父を日ごろから怖いと感じていて、強迫的に勉強をしなければいけないというような気持ちがあった。「岡田式AC判別法」によれば、父との関係から、私は200%のパーソナリティを受け継いだ。

つまり、私は母から、50%(自己中心、無責任)父から200%(自信がない、過剰に自分を責める)といった性質を受け継いだ。この50%と200%の性質とは相反する性質のため、私は自分の中でうまくバランスをとるのが非常に難しかった。100%の健全なパーソナリティにはなれず、いつも50%と200%との両端を行ったり来たりしていた。躁と鬱の両極を往復するかのように、仕事依存・がんばりすぎと、引きこもり・ニートのような、両極を激しく行き来するような時期が続いた。だから、私は自分のことが良く理解できなかった。

自分がなぜ両極を行き来するのかもよく分からないので、人にうまく説明ができず、苦しみを人に伝えることができないので、孤独を深めた。人に怠けていると思われてお終いということも少なくなかったと思う。自分も自分のことが理解できないから、他人はもっとよく分からない。
そうした辛さがあった。

カウンセリングなどを通じて、まずは200%の自分にスポットを当て、被害者としての自分の傷を癒してきた。その後に、50%の無責任で自分勝手な未熟な部分を徐々に育て直しているような感じだ。200%の被害者の傷の癒しには、母性的な部分が、50%の加害者的な部分には、愛のある厳しさで接する父性的な部分が寄与していると思う。

機能不全家庭で育ったアダルトチルドレンは、両親から200%と50%の両方を引き継いでいる。そのため、頑張りすぎたり、まったく無気力で動けなかったりという相反する行動をとってしまい、自分自身が自分自身にもっとも翻弄される。他人に言葉で生きづらさの実態を説明しがたいことで苦しむ。
「岡田式AC判別法」は、そういう意味で、私の生きづらさを非常に明快にシンプルに説明してくれた。聞き直すたびに何度も自分の発見もある。
「岡田式AC判別法」を知ることで、ご自身の感じている生きづらさのメカニズムの理解が進み、救われることを願ってやまない。



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