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3月のとある日

今日は本当にいい日だ。太陽も出ていていい気温。おまけに少し風が吹いている。とても過ごしやすい天気だ。こんな日はお出かけするのにもってこいの日だ。

さて今日は区役所に行かなくてはならない。そう。大事なものを提出するためだ。婚姻届。朝は最愛の妻と普通に起きて普通に食事して普通に身支度して。みんなには何も変わらない1日かもしれないけれども私たちにとっては特別な1日でもある。

準備ができたら出発だ。ちゃんと書類は持った。横には妻がいる。本当はこれから妻になるのだけれど。もうすでに住んでいるから妻は妻なのだ。

外は心地よい。風も気持ちがいい。太陽の光も暖かい。まるで地球が祝福してくれているかのよう。ずっとこんな日が続けばいいな。そんな思いがふと頭によぎった。

妻とは手を繋いで区役所まで歩いていった。人生初めての経験だからちょっとだけ緊張した。そう。ちょっとだけだけど。これから夫婦になるんだという自覚が芽生えて気合いが入る。

無事に提出が終えて受理された。私たちは夫婦になった。正式に。記念写真も撮った。もちろん報告用の写真も一緒に。

少し手続きもあった。色々と妻の手続きも終わり、また歩いて帰ることになった。

近くにあった図書館にも寄ってみた。こちらにだいぶ住んで長いけど図書館には初めて行った。妻が好きな漫画家さんの本を一冊だけ借りた。またどうせ来るからね。ちょうど良い散歩にもなるし。

帰りも二人で手を繋いで行った。これからずっとずっと一緒だよ。とお互いに照れながら喋りつつ家まで帰った。途中に咲いてある花を見て、何か記念のものが欲しいねということになった。せっかく夫婦になったんだし。何か育てていくのもいいかな。

空はよく晴れていた。風も心地よい。なんて素晴らしい日だ。この日を私は一生忘れないだろう。妻と結婚した最高の1日を。

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