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北海道2区 野党分裂ながら逆風の中で自民は奪還できるか? 【第50回衆議院選挙予想】


衆議院北海道2区を占う!

北海道2区、それは札幌市の東区がメインの選挙区であり、
民主党と自民がかつて制していた選挙区です。

2000年-2009年の総選挙(4期):民主党・三井 辨雄元厚労大臣
2012年-2017年の総選挙(3期):自民党・吉川貴盛元農水大臣
でした。

しかしながら吉川貴盛元大臣が不祥事により辞任となり、
特捜部に起訴されたことから、
補欠選挙では立憲民主党の候補に議席を奪われ、
2021年の総選挙では再び勝利しています。

その立憲民主党の議員が松木謙公氏です。

松木氏は当選6回の衆議院議員で民主党政権では
農林水産政務官を務めていました。

小沢一郎氏に近い衆議院議員でもあり、
今回もまた勝利できるかが課題です。

北海道2区のエリア

まず総務省によると2023年9月1日時点の有権者は46万164人です。

  • 札幌市

    • 北区 (一部)(※前回の総票数:125,019票)

    • 東区(※前回の総票数:113,160票)

エリアはこんな感じです。

そのため今回は両方で制することができるかが課題でしょう。

候補者紹介(予想される顔ぶれ)

【現職】立憲:松木 謙公候補(6期)-党離島対策PT事務局長
【新人】自民:高橋祐介候補-元衆院議員秘書
【新人】維新:山崎泉候補-道議会議員(2期)、帯広市議会議員(2期)
【新人】共産:宮内史織候補-共産党北海道委員会常任委員

保守リベラル

今回の選挙戦では候補者が乱立している中で
松木氏が勝てるかが焦点でしょう。

確かにこちらもまた旧民主党系と自民系の拮抗した選挙区ですが、
自民党の高橋氏はかつて衆議院議員の秘書を務められ、
さらに前回の総選挙で89,745票を固められています。

これははっきり言えば、補選時には自民党が対抗馬を立てられなかった時点から
89,745票も高橋氏が取られたことは、吉川貴盛議員の票数を
うまく受け継ぐことには成功しているといえます。

ただ自民党の逆風が今回、この北海道2区に
再び自民が苦戦するのではないか?

しかし立憲の松木氏にとっても油断できません。

共産党が候補者を擁立されたことで、
松木氏の一部の票が削がれる結果となるのは
目に見えます。

もちろん候補者調整が進む可能性もありますが、
仮にない時点で考えますと、
こちらも油断できないでしょう。

ここを自民党の票で上積みできるかが課題です。

道議会議員選挙、札幌市議会議員選の結果

加藤氏は札幌市長を祖父に持つ候補者ですので、
政治家系ではあります。

そして2区の道議会議員選挙、札幌市議会議員選を見てみますと、
以下の結果でした。

2015年北海道府議会議員選挙

札幌市東区 定数4 
1.大崎 誠子(自民)現 34,407
2.星野 高志 (民主)現 27,846
3.宮川 潤(共産)新 20,306
4.阿知良 寛美(公明)新 19,495

札幌市北区 定数4 
1.吉川 隆雅(自民)現 24,158
2.道見 泰憲 (自民)現 21,401
3.中野渡 志穂(公明)新 20,517
4.佐野 弘美(共産)新 15,129

2019年北海道府議会議員選挙

札幌市東区 定数4 
1.渡邊 靖司(自民)新 34,859
2.阿知良 寛美 (公明)現 23,184
3.渕上 綾子(立憲)新 18,372
4.宮川 潤(共産)現 18,340

札幌市北区 定数4 
1.山根 理広(立憲)新 31,476
2.吉川 隆雅 (自民)現 28,578
3.道見 泰憲(自民)現 26,301
4.中野渡 志穂(公明)現 25,205

2023年北海道府議会議員選挙

札幌市東区 定数4 
1.渡邊 靖司(自民)現 25,810
2.渕上 綾子 (立憲)現 24,986
3.阿知良 寛美(公明)現 18,950
4.山崎 真由美(維新)新 15,863

札幌市北区 定数4 
1.山根 理広(立憲)現 21,050
2.道見 泰憲 (自民)現 20,601
3.中野渡 志穂(公明)現 19,509
4.石川 佐和子(無所属)新 18,652

特徴なのは立憲民主党系は2015年は埋没していて、
北区ではトップ当選を果たされています。

北区ではこれまで自民議員が2名生まれていましたが、
わずか1,000票近くの差で無所属が勝利しています。

ここは統一地方選の維新の躍進と新党大地の力でしょう。

北海道2区の地方議員数

では最後に議員に必要なネットワークについても測っていきます。

ここからは有料となりますので、
ご理解の程よろしくお願いします。

ただし今回はメインは東区と北区ですので、
二つの選挙区の市議と道議を紹介します。

北海道議会議員数
東区:自民1名、公明1名、立憲1名、維新1名
北区:自民1名、公明1名、立憲1名、無所属(新党大地)1名
札幌市議会議員数
東区:自民3名、立憲3名、維新1名、公明1名、共産1名
北区:自民4名、立憲2名、共産1名、維新1名、公明1名、ネット1名

今回は拮抗しています。
しかし新党大地の鈴木宗男氏が維新の会を離党されたことで、
維新の票はいくつか減ると思われます。

ただ今回の場合、共産との候補者調整がないことから、
まだ難しいと言えます。

では果たして誰が勝つのか?
詳細な数字とともにまとめましたので、続きはこちらをどうぞ!

注意)
私本人は選挙プランナーでもなく、報道機関で就職したことはございません。
しかし以下の資料は公式の前回の衆議院選挙の比例区の票数と
今日までの選管に登録された選挙人の数。

さらに私個人が今回の衆議院選の焦点となる裏金問題と支持者の動向を
割合的にまとめ、計算した予想です。

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