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東京6区 立憲ホープvs総理の孫vs元官房長官の息子 #26 【選挙解説】


①東京6区のエリア

世田谷区の一部(北部および西部)

  • 経堂・梅丘・新代田・北沢・松原・松沢・祖師谷・成城・船橋・喜多見・砧・上北沢・上祖師谷・烏山の各まちづくりセンター管内

②大乱闘、東京6区の戦い

まず東京6区は立憲ホープの落合貴之氏の地盤です。落合氏は当選3回の衆院議員で秘書上がりの衆院議員です。そして現在、直諫の会の発起人の一員です。
一方で自民は越智隆雄氏ですね。金融関係の出身で福田赳夫元総理を祖父に持つ政治家一族の方です。内閣府副大臣を務め金融畑の出身であるゆえかデジタル化やDX、キャッシュレス等の政策を推し進めた方でもあります。衆院選は過去3回小選挙区で勝利し、直近2回は比例復活に回っています。
また維新の会は河村健一氏を公認にしました。河村氏は山口でお馴染みの河村元官房長官の息子で、一昨年の衆院選では比例区名簿に登録し落選、昨年の参院選では比例区名簿に登録し、同じく落選。そして今回、自民党を離党し日本維新の会の候補として6区で出馬することになりました。
まぁこれもとんでもない紆余曲折を本人は味わい、自民を離れ維新の会に出馬するので、東京6区は行動力のありすぎる人の戦いですね!
特に自分の政党を離党することはまた別の党で一からキャリアを積まなければならず、その部分は大変です。
こうした方々が出馬する選挙戦は大注目ですね!

このように世田谷区は立憲が強いことが伺えます。


③候補者紹介(予想される顔ぶれ)

ここで候補者を紹介いたします。
なお選挙制度において公平性を記すために現職・新人・名前と年齢、所属政党を記します。

立憲【現職】落合貴之候補(44歳)[3期]
自民【現職】越智隆雄候補(59歳)[5期]
維新【新人】河村健一候補(47歳)
参政【新人】望月 正謹候補(33歳)



④世田谷区の情勢

【世田谷区議会議員】
自民:自由民主党世田谷区議団 14名
立憲:立憲民主党・れいわ新選組世田谷区議団 8名
このような形ですね。
第1党は自民ですが、公明の8名を以ても過半数には至りません。
続いて都議会です。
【世田谷区選出都議会議員】
自民:3名
立憲:2名
そして公明と共産がそれぞれ1名ずつの形ですね。
最後に首長選挙です。
【世田谷区長選挙】
保坂展人 (67)現職 
186,553票 
内藤勇耶
 (29)新人 147,361票 自由民主党・日本維新の会推薦

このように見ると自民党は第一党として区議会や都議会で君臨していますが、非自民票は自民票を上回る規模も窺えます。
しかしながら選挙はどうなるかわかりません。維新の会は急速な党勢拡大と参政党は全国で候補者を大幅に増やしています。
そして自民と公明の選挙協力は再開されましたが、まだどうなるかは分かりません。

⑤河村氏、念願の国政入りなるか?

今回の選挙戦は落合貴之氏が優勢と見えます。リベラルな層が多く、今のところ日本共産党の候補者が出馬していないことです。
そして連合の推薦があれば選挙戦も優勢になるでしょう。いずれ立憲の代表になるかもしれませんね。
一方で維新の会の勢いを考慮すれば政権交代できる野党とし期待されるのは維新の候補の河村氏とも感じます。
河村氏は父が守ってきた山口3区の地盤を参院から鞍替えした林外務大臣に地盤を取られ、山口県連からも比例には回せられず、北関東ブロックで処理されたことは本人にとっては恨んでいることでしょう。
まさに東京の候補者はそれぞれドラマがありますね。
自民の越智氏は野党候補の乱立で利する可能性もあります。
政権不満票の分散で与党が利するのはこれまでの選挙事情で高い方ですが、しかし肝心の保守票固めと内閣改造・党役員人事が昨日行われ、幹事長と選挙対策委員長がそれぞれ平成研究会になったことは、党内事情が働く可能性もあります。
一応、昔に比べれば派閥の力は薄まっていますが、それでも一定の影響力はあります。
いずれにせよ注目です。

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