公明党15年ぶり代表交代
公明党、15年ぶりに代表交代
公明党の代表が15年ぶりに交代されるとの
報道がありました。
現在調整が進められているそうです。
公明党は9月に代表選が行われますが、
この代表選に現職の山口那津男代表が
不出馬の見通しであり、後任には石井啓一幹事長が
有力となっております。
解散総選挙が高いこともあり、
一時は支持母体からの人気が高い山口那津男代表の続投が求められていましたが、
結果として石井幹事長が代表に就く見通しです。
いったいなぜでしょうか?
公明党の挫折
かつての日本新党ブームや下野を経験した公明党ですが、鍵を握るのは下野です。
山口代表の前任である太田代表はかつて衆議院東京12区選出の国会議員でした。
しかし民主党政権の誕生時には公明党は
小選挙区で全員落選し、太田議員も国会議員の
身分を失いました。
失った中で公明党が新たに代表に選んだのは、
党幹部を歴任した参院の山口那津男議員です。
当然、今ではなっちゃんと呼ばれるかなりの人気ごありますが、それ以上に参議院議員であるため、
一度当選されれば6年間は安定的に身分が保証されることもまた選任の理由の一つと考えられます。
衆議院選でもご自身の選挙関係なく、
全国各地で応援できることは
公明党にとっても心強いです。
山口代表が選ばれる理由
①支持母体からの人気が強い山口代表
②参議院議員のため6年保証
しかし結果として、これまで安定的な党運営や政権運営に貢献してきたものの、後継が育たない課題もありました。
公明党の高齢化
公明党は支持者の高齢化もありますが、
中堅若手の数がなかなかいないのも課題です。
幹部の多くは60代であり、
将来有望なホープの議員も数に限りがあります。
さらに1人の有望な若手議員は銀座の件で除名処分が
下った経緯から、安定的な世代交代の持続性にも
課題はあるでしょう。
弁護士出身で人気のある山口代表から
官僚出身で実務型の石井幹事長に切り替わることで
衆院の比例の得票数は果たして何票獲得するか注目です。
いずれにせよ今回の総選挙では新興政党の
登場もあり、選挙区で1議席を減らす形は
予想できるでしょう。
回避できるかが執行部の役割です。
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