大阪16区　公明副代表を引き継ぐ女性議員、公明初の小選挙区議員の議席守れるか？　＃79 【選挙解説】

①大阪16区のエリア

• 堺市

  • 堺区

  • 東区

  • 北区

②北川副代表の不出馬に伴い、急遽後継に選ばれたのは・・・

大阪16区は北川副代表の選挙区です。北川氏は当選10回の衆議院議員でこれまで国土交通副大臣といった要職を歴任しました。
北川氏は山口代表、石井幹事長と並び公明党の顔といえる存在であり、大阪万博の議連や党でも要職を務め、自民党との間を取り持つ大きな存在であるとも言えます。その北川副代表が維新の躍進や世代交代を含め、16区での不出馬を決めたことは衝撃です。
また北川副代表の後任には参議院の全国比例区で当選4回の山本香苗参議院議員が選ばれました。山本氏はこれまで厚生労働副大臣や経済産業政務官を務めた元外務省役人出身の国会議員です。
公明党初の女性の小選挙区候補であり、いきなり相手が維新であることから北川氏の地盤を受け継ぎつつ、無党派層へのアプローチが出来るかが課題です。

③候補者紹介(予想される顔ぶれ）

ここで候補者を紹介いたします。なお選挙制度において公平性を記すために現職・新人・名前と年齢、所属政党を記します。
立憲【現職】森山 浩行候補（52歳）[3期]
公明【現職】山本香苗候補（52歳） [参4期]
維新【新人】黒田 征樹候補（43歳）
参政【新人】石橋 篤史候補（45歳）

④堺市の乱戦へ。躍進の維新から議席を守れるか？

まず今回の選挙でポイントをお伝えします。
市議経験者
維新：黒田氏
女性候補
公明：山本氏
現職国会議員
立憲：森山氏、公明：山本氏
会社員
参政：石橋氏
保守
参政：石橋氏、維新；黒田氏
リベラル
立憲：森山氏、公明：山本氏

いかがでしょうか？今回あえて興味を持つようなリストを作ってみました。
ここに現職と書かれている森山 浩行氏は比例復活での当選を果たした立憲の国会議員です。
森山氏は当選3回の衆議院議員で堺市議や大阪府議を務め、2009年に民主党で初当選を果たした国会議員です。
しかし自民党に政権を奪還され、2012年と2014年の選挙では比例復活できず敗北、2017年に比例復活で国政に戻ると、前回の選挙でも比例復活で国政の場で働けることになりました。
今回の選挙で唯一の16区で長く戦ってきた現職であって、北川氏の不出馬により再び小選挙区での当選の兆しが見えてきました。
ただ維新の候補者擁立によって、今回の選挙では票の上積みができるかが課題です、それだけでなく大阪府で唯一立憲民主党の衆議院議員なだけであって、今回は党勢復活をかけた戦いになるかと思っています。
維新の会は堺市議で3期連続トップ当選を果たした堺市議4期の黒田 征樹氏を擁立しました。堺市議会議員トップ当選なだけあって、16区での維新の党勢拡大も加わり、公明にとっても立憲にとっても強敵であると伺えます。
特に公明党が自民推薦でも逃す一部の保守層と立憲民主党の左派色に不満な野党票を集め切れるかが課題です。
一方で大阪万博問題により、維新の政党支持率も二桁台に到達できるのか？注目でしょう。
果たして堺市は誰を選ぶか？注目です。