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2025年参議院選挙は政局の要・自民は苦戦の中、守り切れるか?


自民党、苦戦の可能性大

2025年の参議院選挙は自民党にとっては
大変な事態です。

なぜなら今回の裏金不記載の問題での
対象議員や不祥事の議員もまた多くいるからです。

【前回で勝利も今回は自民党が苦戦しそうな選挙区】
福島県:森まさこ (元々、立憲と自民が小選挙区でも接戦が続く地域。)
岐阜県:大野 泰正(不記載額が4000万円以上で離党・起訴されたこともあり、自民の対応に注目)
京都府:西田 昌司
(選挙区で圧倒的なトップ当選。しかし京都は野党系も強く、次回の選挙では得票数に注目)
奈良県:堀井 巌
(維新の会の躍進により首長もとられ、万博時期と重なるため、厳しい選挙戦も)
和歌山県:世耕 弘成
(安倍派参院トップとして離党勧告を受け離党。次期衆議院選挙に出馬する可能性もあるため、仮に後任不在となれば維新との厳しい選挙戦も)
徳島・高知:広田一(補欠選挙で当選した無所属の野党系参議院議員。次回選挙でも議席死守できるか注目)
広島:森本 真治・宮口 治子(河合夫妻の不祥事の影響で立憲は2名を占めることに。しかし2名当選には党勢の勢いがなく、引き続き2名当選できるかが注目)
大分:白坂 亜紀(補欠選挙で僅差で勝利した女性議員。しかし野党系の地盤であり、逆風の自民の中で守り切れるか注目)

これだけ自民も立憲も含め、苦戦を味わう可能性の高い選挙区があるのです。

東京選挙区は波乱の連続

さらに気になるところは参議院東京選挙区です。

2019年の選挙結果で考えてみましょう。

1位:丸川珠代(自民)←次期衆議院選挙で鞍替え(東京7区)
2位:山口那津男(公明)←当選すれば任期満了で78歳・代表を続投しているかも焦点
3位:吉良 佳子(共産)
4位:塩村あやか(立憲)
5位:音喜多 駿(維新)←次期衆議院選挙で鞍替え(東京1区)
6位:武見 敬三(自民)←厚労相・前回6位当選・任期満了で79歳

なんと6名中2名が鞍替え予定で、任期満了で70代後半と、
キャリアにも分岐点が訪れます。

山口代表も仮に代表を石井幹事長に譲り、
参議院選挙に不出馬される場合を想定されると、
後任の公明党候補を擁立しなければならず、
公明党にとっても難しい選択です。

公明党は現在、山口代表の人気もあり、
統一地方選挙前にも石井幹事長に代表の座を渡すと
メディアが報じられていました。

しかし公明党にとって統一地方選挙は
自慢のネットワークを維持するにあたり、
不可欠です。

そのため山口代表の続投が決まり、
後継者に譲る体制が整うか否かが課題でしょう。

また仮に今報じられている石原伸晃元幹事長が
参議院東京選挙区にて立候補されると、丸川氏の票は武見氏あるいは
石原氏、どちらに比重を置かれ分かれるかが注目です。

1人区・宮城選挙区と愛媛選挙区

野党が議席を死守し、今回の選挙の中で盤石な地盤をまだ築いていない
宮城や愛媛は特に要注意かもしれません。

参議院宮城選挙区

参議院宮城選挙区に関しては立憲現職の石垣のり子氏が議席を守っていますが、
前回1万票余りの接戦だったため、今回も議席を守れるかが焦点です。

元アナウンサーで県内での知名度を誇る石垣のり子氏ですが、
今回の選挙ではどれくらいの首長がいるかが問われるでしょう。

もちろん宮城県内は立憲民主党において鎌田さゆり氏や安住国対委員長
岡本章子氏の3名が現職の衆議院議員として在職しています。

当選:石垣のり子 474,692票(立憲)
落選:愛知 治郎 465,194票(自民)

前回選挙で接戦だったため、
今回は自民と立憲のどっちが勝つかが注目ですね。

参議院愛媛選挙区

参議院愛媛選挙区の現職は野党議員です。

当選:永江 孝子 335,425票(無所属)
落選:らくさぶろう 248,616票(自民)

ただしこの選挙区は元々、井原巧氏の選挙区あることから、
永江氏は引き続き地盤を守り切れるかが問われます。

新総裁、責務を成し遂げるか?

岸田総理は今年の9月で任期満了で、自民党総裁選が行われます。

そこで選ばれた総裁が衆議院選挙で勝利しても、
参議院選挙では引き続き困難な課題が待っています。

まずは安倍派・二階派の不記載の問題や自民党の逆風、
野党現職の1人区で勝利できるかが自民党の課題でしょう。

新総裁及び新執行部が2025年の参議院選挙で、
どのように勝利を果たせるか否かが注目です。

あるいは政権交代の前触れが2025年で起きるかもしれません。

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