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愛知13区 大村知事の地盤・自民奪還なるか?#69【選挙解説】


①愛知13区のエリア

  • 碧南市

  • 刈谷市

  • 安城市

  • 知立市

  • 高浜市

②大村愛知県知事の地盤、しかし一本化した野党に太刀打ちできず

愛知13区はかつて自民党に所属していた大村知事の選挙区です。しかし2009年に大村知事が3万票差で旧民主党候補の大西健介氏に敗れて以降、2012年を除き3回連続で勝利を果たしています。
その大西氏ですが、大西氏は立憲民主党所属の当選5回の衆議院議員で選挙対策委員長を務めました。大西氏は2009年に初当選しましたが、以前は現在も同党所属の馬渕前国対委員長の政策担当秘書や参議院事務局、在アメリカ日本大使館、外務省といった官僚での経験もあります。
また改憲に対しても賛成など中道的な政策通としても見え、前回の選挙では某地元新聞社から「共産支持者は取り込めていない」と報じたほどですが、結果は小選挙区での勝利などそういったことはなかったようですね。
今回の選挙戦もまた野党候補として強さを再び発揮できるかが問われます。
対するは自民党候補の石井 拓氏です。石井氏はこれまで碧南市議会議員を2期務めた後、愛知県議を2期務めて、国政入りとなりました。昨年の衆議院選挙ではこれまで比例復活や2012年で愛知13区で当選した候補の大見 正氏が地元の市長選に立候補し、失職したのを機に後任となりました。
前回の衆議院選挙でのデビュー戦は約14,000票差で敗れたものの、比例復活で国政の切符を手に入れることに成功しました。そして今回の内閣改造に伴い内閣府大臣政務官兼経済産業大臣政務官兼復興大臣政務官に就任され、地元でも活躍が評価され票を伸ばせるかが注目ですね。

③候補者紹介(予想される顔ぶれ)

ここで候補者を紹介いたします。なお選挙制度において公平性を記すために現職・新人・名前と年齢、所属政党を記します。
立憲【現職】大西健介候補(52歳) [5期]
自民【現職】石井 拓候補(56歳)[1期]

④トヨタ系の雇用と無党派層の浸透へ

今回の選挙では愛知ということもあり、トヨタ自動車が多くの雇用を生んでいます。
これはスタートアップ関連で聞いた情報ですが、どうしても地方にとっては雇用が大企業に依存し、新陳代謝のあるスタートアップの雇用は早急に求められます。
また急速な円安(一ドル150円)や物価高に対応できるような経済力強化と賃上げ、さらに政権の賛否もまた問われる選挙戦でしょう。
立憲としても東京8区や神奈川13区をはじめ、大物を倒した新人が少なからず育つ一方で、岩手3区や三重2区、さらに沖縄などこれまでリベラル系が保有していた議席を失う事態もあります。
こうしたことと泉代表が目標にしている150議席、連合との調整は欠かせません。
その上で野党共闘ができなくても、現職の議席を守りきることができるかが課題でしょう。
逆に自民党にとっては連合の芳野会長や矢田総理補佐官といった連合とのパイプを持ち、連合の要求を岸田政権は叶え続けるか否かが課題です。
また旧統一教会問題や外交安全保障、少子化対策も焦点でしょう。
引き続き見守りたいと思います。

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