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毒を吐くシリーズ 2

毒2 その芳香、トゥーマッチで却って悪臭。

毒1を書いているうちに思い出したのだが、たまに香水をひとビン頭からかぶってきたんだろうか?という人に遭遇する。

ちょっと前は、香水頭からひとビンタイプの他に、柔軟剤入れすぎ系もよく遭遇していたが、最近は「香害(こうがい)」という言葉のおかげか、メーカーの方も強い香りの物を出さなくなったようで、この手の人は減った気がする。

※ユキノジ註/「香害(こうがい)」…柔軟剤や芳香剤、香水などの香りが周囲の人の体調不良を引き起こすこと。

そういう、「歩く芳香剤」のような人を見ると、つい、「アンタの鼻は飾りもんなの?」と心の中で毒づいてしまう。
匂いの感知レベルの基準が「世間一般のレベル」とかなり異なるんだろうかとも思ってしまう。振れ幅の誤差を考慮しても、だ。

いや、「芳香」剤ではないな。嗅がされる方は芳香でも何でもない、振り切って「悪臭」に感じられる。
嗅覚の敏感さに個人差はあるけども、どう考えても、やりすぎな人がいるのは確かだ。

オープンエアなところで出くわせばまだ逃げ場があるのだが、これが店内だとか電車など公共の乗り物など、閉じた空間の場合だとかなり悲惨だろう。田舎住まいなので、幸いに満員電車など乗ったことはないが、想像するだけで倒れそうだ。


以前、社員食堂で働いていた時の話だ。

食堂を利用される方の中に、「香水頭から一ビンタイプ」の方がいた。若い男性である。

その方は、5m手前からでも分かるほどの「香り方」で、食事が終わって食堂を去っても、残り香がしばらく漂っていたくらいだった。

いや、「残り香」なんて奥ゆかしいものではなかった。あからさまに「香って」いた。

その日たまたま香水をつけすぎた風ではなく、そのくらい香る量を付けるのがデフォルトだったらしい。

その方はいつも「香水頭からひとビンレベル」で香っていたからだ。

特に食堂のような、食べ物を扱う場所でそういう残り香は正直きつい。デパートの化粧品売り場とか、理美容院で食事をしようとは多分思えないのと同じことである。

「よくあれで一緒のフロアの人からクレーム来ないよな。」と常々不思議に思っていたが、私が退職するまでついぞ香りレベルが減少することはなかった。

ああいう過剰な香らせ方は、上長とかから注意の対象にはならないのだろうか。

悪臭でない分、注意しづらいのかも知れない。(けどあれは、いいニオイと感じられるレベルをはるかに超えていたはずだ。となると、同じフロアで働いている人の鼻もアレなのか)

柔軟剤の注意書きではないが、会社などパブリックな場所では「周囲の方に配慮して」ほしいものである。

良い香りだと思っているものでも、周囲が不愉快になるほどの匂いを発していないか他人に確認してみることも重要かと思う。





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