元スイミングコーチの独り言 9本目
さて、前回ご紹介した「スカーリング」は、上手くいきましたか?
…、あっ、プールすら入ってない…。失礼しました汗
背泳ぎのお悩みを解消しよう。
先週最後の方で、仰向けに浮かぶ、というのがありました。あれができる方は多分背泳ぎができるかと思います。
とは言え…。
背泳ぎも、簡単に見えて、なかなか美しく泳げないんですね。
腰が沈んでへっぴり腰になったり、キック(バタ足)をしているのに水しぶきばかりで進まない、手の動かし方が何だか違う…というのが主な悩みかと思います。
そこで、今日は背泳ぎフォームを美しくする底上げポイントについてお話したいと思います。
姿勢は、鼻から息を吐いてふんぞり返る!
まずは、「仰向けに浮かぶ」姿勢の練習です。怖い方は、他の人に腰を支えてもらうと良いと思います。
ポイントは、「ちょっとふんぞり返る」です。おへそがギリギリに水面に出るかな~な感じで腰をそらせてみるとうまくいくと思います。あんまり力を入れ過ぎるとひっくり返ってしまうので注意してください。
ここで、独り言2本目でお話しした、「鼻で息を吐く」ことを意識しましょう。
姿勢が上手くとれるようになったら、手を動かさずに、キック(バタ足)だけで泳ぐ練習をしていきます。
キックは「足」じゃなく、「脚」を使って。
クロールの時もそうなんですけども、キックで水しぶきを豪快に上げているのにあんまり前に進んでいない、速度が出ない、という時は、ひざが曲がり、足首が立っていて、しなやかに動いていないことが多いです。
キックはひざ下から動かすのではなく、「脚全体」太ももから動かすようにします。
イメージとしては足の甲で水を遠くへ押しやる感じです。そうすると、水しぶきは控えめなのにシュッと進むことができます。
手を動かすのではなく肩を動かしてみよう。
背泳ぎのキックができるようになったら、次はストロークをつけて練習をします。
まずは背泳ぎの手の動きを再確認。
スクールでは、陸上でこの姿勢をとり、「1,2,3、!」で手を回すように練習をしていました。
よくある勘違いがこの動かし方。手が腰の横でそろってしまい、フォームが一瞬「気を付け」状態になっています。
背泳ぎのストロークが「何か違う?」状態になる方は恐らくこの動かし方になっているように思います。
あと、いまいち泳ぎ方がイケてない要因として、手(腕)だけを動かして水をかいていることが挙げられます(個人の感想です)
腕だけ回して水をかこうとすると、範囲はこのくらい(下図)。肩が柔らかくても体の後ろには手は回りません。
ですが、肩を動かして水をかくと、体の後ろまで手を回すことができます。
独り言3本目でも少し触れていますが、こういった肩の動かし方(串刺しにされて回されているような動き)を「ローリング」といいます。
イメージとしては、演歌歌手(でなくてもいいんですけど)リサイタルの最後に歌い上げた~感を醸し出したともいいますか、あんな感じで肩と腕を突き出すような感じです。(分かりにくい…)
↑描きかけですが…。こんな感じ。
子どもだと、まだ肩が柔らかいので、あまりローリングは意識しなくても良いことが多いのですが、大人になるとそうはいかなくなってくるので、このローリングがモノを言うのです。
とか言っているユキノジが一昨年まで四十肩だったりしたんですけども。
それは置いといて。
今回、背泳ぎネタでもう少しあったんですが、これは次回に(^^)。お楽しみに。
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