【過去記事】“時間の流れ”も経験に含まれる。

 2018年に書いた記事の復刻版です。

 小学4年生くらいまで、地球温暖化を止めないと死んじゃうと思っていたので、ディズニーランドの帰りに見える工場群が温暖化の権化みたいでとても怖かった。特に夜、電気と煙のオンパレード感が。
 
 多分「地球温暖化がやばい」と騒がれていた時期(?)で、ちょうどそういうタイミングで授業を受けたことや、ニュースでもかなり取り上げられていたおけげで、感化されやすい私は「やばい」と思ってしまった。

 でも大きくなる過程で、温暖化の進行は人間の時間の流れよりもめちゃくちゃゆっくりだと分かったし、自分一人が焦ってもどうしようもないと気が付いたので、いつのまにかこの悩みは忘れた。“時間の流れ”を経験したことが解決の大きな要因になったんだと思う。「あと○年で資源がなくなる、あと○年で地球温暖化がここまで進む」の○年の部分がどれくらいなのか掴めなかったことが怖かったんだな、と数十年越しに発見してちょっと嬉しくなった。

 適当な時間を過ごして、時間の感覚を掴めて、やっとそれがどんな状態なのかわかったから、怖くなくなった。
ぼんやり、ただ浪費していたような時間も意外と大事な時間だったわけです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?