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ストレングスファインダーから見る「日本の強み」

POOLO LIFE7期の講義で大久保圭祐さんの講義を受けた。
クリフトンストレングス®で見る34の素質から自分の強みをとらえることができるのだけれど、これが知れば知るほど、奥が深くて面白い。

自分を構成する要素分析はもちろんのこと、友人や家族への分析も面白い。その相手がもつ「5大要素」を知ることで、「もっとその人となりを知りたい」と、私は思うのだ。

ただ、今回はあえて「ミクロ」な視点ではなく、「マクロ」に着目したお話…。

「日本の強み」

講義の中では、「日本人は『最上志向』の要素を上位に持つ人の割合が多い」という話があった。実際にPOOLO LIFE 7期のメンバーだけを見ても、各メンバーの要素の「保有数」を表にまとめると、「最上志向」は2位に上がる(1位は「共感性」だった。これはPOOLO LIFEに集まる人の特徴でもありそう)。

そうか、コミュニティや企業単位だけでなく、「国・地域」によっても34の素質の出方が変わってくるのかもしれない――そんな仮説を立ててみた。


さっそくGoogleで検索したところ、あったあった!クリフトンストレングス®は2018年に一度、大規模な調査結果を報告している。

114か国のうち、100か国(87%)の国では「責任感」、「達成欲」、「学習欲」の要素が最上位を占めている。次いで11か国(10%)の国で上位に見られる「親密性」だ。

しかし、日本、マカオ、モーリシャス共和国の3カ国は、「最上位の要素」がこれまでに挙げた他の111か国(97%)の国々と異なる。さらに、性別、世代別、国別で最上位に来るストレングスのうち、「影響力」要素(「最上志向」は「影響力」要素の1つ)が1位にくるのは、日本だけである。

そもそも、ストレングスファインダーを受けるのは国民全員ではないし、どちらかというと「ビジネスパーソン」「大企業に属しており、人事管理・人財育成をする余力がある企業に勤める人」…などなどに偏るのではないかと思う。

特に国民総数に対して回答数が極端に低い国や、母語での回答ができない国については、「結果は国民全体の傾向を示す」とは言い難いだろう。

ストレングスファインダー2.0ウェブサイトで翻訳が提供されている英語、ドイツ語、スペイン語、日本語、ポルトガル語、中国語圏は、結果の精度もより高そう。実際のテストではもう何言語かあったような気がする…。

個人的な所感だが、日本については、概ね当たっているんじゃないかな、と思う。

日本人の人生観も、どちらかといえば「今」よりも「将来より良く生きる」ことにフォーカスが当たりがちだし、「防災」への強い意識も最上志向の賜物ではないだろうか。
(余談だが、私が住んでいるメキシコは地震大国だが、防災意識は日本と比べると極端に低い…。)

また、日本製品の性質の良さも最上志向という発想があって生まれており、「カイゼン」の意識もまさに最上志向そのもの…。

日本人は海外に出ると時折カルチャーショックを受けるのだが、ここの多くは訪れた国の「『最上志向』に対する感覚のギャップ」が多い気がする…。是非皆さんのカルチャーショックについても、振り返ってみてほしい…!

行ってみたい、マカオ、モーリシャス共和国

日本のほか、「最上位の要素」が他の111か国(97%)の国々と異なるマカオとモーリシャス共和国について。

マカオの被験者の結果は「人間関係構築力」の「調和性」、モーリシャス共和国は「回復志向」が上位に来るという。

マカオについては、歴史的にみると、諸説あるが福建省と広東省との人々から公交易が始まり、ポルトガル、そして現在の中国との関係を築くという、まさに「人間関係構築力」お化け👻なのも頷ける。

同様に様々な民族で構成されるモーリシャス共和国だが、「実行力」要素の「回復志向」がどのようなシチュエーションで現れるのか全く想像がつかない。だた、もともと契約労働者としてやってきたインド系がルーツの人々が過半数を占め、次いでクレオール系の人々が人口を占めるアフリカの島国ということで、習慣的に様々な課題を自分たちの力で解決してきた人々なのかもしれない。

マカオもモーリシャス共和国も訪れた事がないので、ストレングスファインダーが示す結果との関連性があるのか、実際に自分の目で見て確かめてみたいと思った。

私のバケットリストに、「マカオ」と「モーリシャス共和国」へ行くが追加された瞬間だ。

おわりに

この記事を書きたいな~と思ったのが、2024年3月20日の大久保圭祐さんの講義のあと。半年以上も手が動かなかった。

そもそも「国民性」って、あるようでないようなものだし、言い切るのは怖いことだと分かっていたからこそ、タイプする手が進まなかった。

それでも、「自分の強み」「自分の特徴」って、似た者同士や自分のことを当たり前のようによく知っている人がいる場・空間では気が付きにくいもの。「他者」との関わり合いを通じて、初めて「自分らしさ」を知ることができる。

だからこそ、「外」へ切り出していく人が少しでも増えたら、自分のことを客観視するきっかけを持つ人が増えたらいいな~なんて思ったので、あえてこのような文章を世に出してみた。

参考)https://www.chrisheinz.com/blog/worldwide-strengths-statistics-by-gender-generation-and-country


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