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家族がスピリチュアルセミナーに…洗脳?カルト?巨額な金額をつぎ込んでいるのでは!?

※こちらの記事は、2020年にホームページにコラムとして書いたものです。ホームページを整理するために、一部加筆修正して、noteに転載します。

前置き

まず、どうして「家族がスピリチュアルセミナーに…」の文章を書こうと思ったのか、その理由をお伝えしたいと思います。

スピリチュアルに対しての警告を口にする方は多いですが、その多くは「問題だと感じてはいるけれど、その問題を自ら解決しようと行動をするつもりはない」と思っているのが、本音だと感じています。

批判というものは、批判する対象の内側から起こるべきだと、わたしはそう信じています。

自分が本気で向き合える対象だからこそ、行動も起こせるからです。

そんな理由から、あえて「スピリチュアル」を仕事している自分が書いてみようと思ったのが、理由です。


スピリチュアルに金銭を使う人たちについて

スピリチュアルに金銭を使う人の大半が、何か悩みのある方です。悩みに対して「自分が変わればいい」と感じている方も、少なくありません。

大半の人が自分でまかなえる金額を使い「趣味」という感覚で使用している人も、少なくありません。

大きな金額を使うケースは、スピリチュアルの世界で珍しくありませんが、個人的には、本当に効果を強く実感するもの、効果が感じられないものが、確かに存在します。

つまり、その料金に見合っていないサービスも、確かに存在するということです。


スピリチュアルブームの背景に隠されているものは?

現在のスピリチュアルブームの背景には、もっと幸せになりたいという願望が隠されています。つまり、もっとお金が欲しい。人から愛されたい。周りから認めてもらいたい、などです。

逆に言えば、現実的に、お金がなんとかなったり、仕事が上手くいっていたり、人間関係に大きな問題がなければ、大半の人は、スピリチュアルから離れていくと、予想されます。

つまり、精神的な充足感、物質的な充足感の両方が、ある程度、満たされていれば、スピリチュアルブームは薄れていくわけです。


家族がスピリチュアルセミナーに傾倒している時に、確認して欲しいこと

スピリチュアルはおかしなことではない、という考え方が増えてきて、スピリチュアルにやばいものがあっても、どうやら人間の生活の中で、見えないものを大事にする心は、必要であるという考えが、段々と市民権を得るようになりました。

ですから、以前より、いろんな世代の方が、利用しています。

趣味的な活用なら「心のエステ」と思うのも、良いかと思います。

ただ、昔から多いのが、40代、50代辺りの結婚をしている女性です。

もし、あなたの家族や大事な人が、スピリチュアルセミナーに傾倒している気がする…と、心配になっているのでしたら、確認して欲しいことがあるのです。

・配偶者が常に不機嫌な顔で、頑固になっていないか。

・彼女たちの言葉を、頭ごなしに否定する人が周りに多くないか。

・彼女たちを低く見る発言をする人が周りにいないか。

(例:「お前は知らないだろうけど」「今更そんなことしても無駄」など)

・彼女たちの優しさや弱さを利用する人たちや、マウンティングをする人たちがいる。

つまり、スピリチュアルが避難所になっていることがあるのです。

ということは、身近なところで、避難所や心の拠り所があれば、スピリチュアルへの傾倒は薄らぐ可能性があるのですね。


これからのスピリチュアル

これを執筆している2020年末現在、コロナが猛威をふるっています。

恐らくこれから、まだスピリチュアルブームが増え、このような時代は、影響力のある指導者が増えてくることも、予想されます。

学んでいくことは、確かに大事ではありますが、自分の心より、指導者の考えを妄信することや、サービスを買えば自分は幸せになると過信することは、わたしも修正が必要な状態だと感じています。

こんな時だからこそ、周りの親しい人たちとの繋がりが大切です。

頑張って友達を増やす必要はないですし、嫌いな人、苦手な人に無理に合わせなくても良いでしょう。

ただ、信頼関係にある人や、これから信頼関係を築いていきたい人たちと、自分との「違い」を理解して、「安心できる繋がり」「安心できる場所」を増やしていくことが、とても重要です。

そうすれば、カルト的な洗脳で、その人が支配されることは、防げるのではないでしょうか。

本来のスピリチュアルとは…今のわたしが出せる最善の答えは、本当に救済な必要な人、必要な状態が、時として現れます。

少し重たい話になりますが、崖から飛び降りようとする人が、最後まで見ているのが携帯電話なんだそうです。

最後は、携帯を投げて、自分も飛び降りるのですが、「こちら側」に戻る人たちも、一定数いるわけです。

長い間、この業界にいるのですが、いろんな理由で「戻ってきた人」を何人が知っています。

わたしは、この「引き戻される力」が、スピリチュアルの真髄なのではないかと、感じずにいられないのです。

見えないものにすがる気持ちに、救済が隠されていることもあります。

スピリチュアルセミナーに通う人たちを、否定したり、また、スピリチュアルセミナーそのものを否定することは、とても簡単なことです。

スピリチュアル依存、スピリチュアルジプシーの背景に隠されているのは、人との繋がりが希薄になってきたのも、原因の一つとして挙げられます。

今いちど、沢山の人たちが、人との繋がりについて考え、行動することが、洗脳を防ぐきっかけになるのではないでしょうか。


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