カバディの東日本大会を観たよ!2022(2日目編)

 こんにちは、雪乃です。本日まで開催されたカバディ東日本大会。観た試合の感想を、昨日に引き続きざっくりと書いていきます。

 1日目の感想はこちらから。↓

観た試合①Babylon Breakers vs 茨城シーイーグルス

 昨日は試合時間の関係で茨城シーイーグルスを観られなかったので、今日はBコートから観ることに。序盤はかなりの接戦でした。しかしその後はBabylon Breakersが徐々に点差を広げ、最後はBabylon Breakersが逃げ切る形に。
 両チームともに、エースレイダーによる点の取り合いは非常に見応えがありました。

観た試合②H.C.WASEDA vs 東京レイズ

 前半はかなり拮抗した試合展開。ローナも少なく点差があまりつかないのかな、と思っていたら前半終了時点で16対8にと、H.C.WASEDAがリードする展開になっていました。(今日は配信の調子が途中で悪くなってしまい、前半の後半部分の展開を把握できていません……泣。そしてBコートの配信からAコートを観ればよかったことに後から気がつきました)
 東京レイズは序盤からスーパータックルもあり、アンクルキャッチも綺麗に決まっていました。
 しかしH.C.WASEDA、強かった……!後半のアンティはしっかりと「群れ」で決めるのが印象的でした。

観た試合③Lapis Lazuli vs 帝京リアライズ

 レイド・アンティともに冷静で安定した帝京リアライズ、職人のようなプレイヤーが多いLapis Lazuli。両チームともにベテランの選手が多く、展開的にもかなり面白い試合を観ることができました。
 Lapis Lazuliはコート内の人数が2人というところにまで来たものの、ローナにならずにスーパータックルを決める……というのを2回連続でやるあたり、本当に職人技。櫛笥選手のアンクルキャッチはまさしく熟練の技術。高野選手のレイドも久しぶりに拝見しましたが、ボーナスを取った瞬間は実況席ですら「残像しか見えなかった」と言うほどのスピード感でした。

観た試合④Buddha vs Babylon Breakers

 連覇を目指すBuddhaと、そんなBuddhaを倒すために結成されたという(実況談)Babylon Breakers。両チームともに日本代表強化指定選手が在籍しているため、完成度の高いチームどうしの試合となりました。
 まず最初に。この試合、泣きました。準決勝だったのですが、決勝か?というくらいにはボロッボロに号泣。カバディの試合を本格的に見始めて1年たちますが、ここまで泣いた試合は初めてです。
 お互いに点を取り合い、同点になる局面の非常に多い試合でした。この試合はもしかしたらファイブレイドになるのでは?と思うほどに。
 そして試合時間残り8秒、Babylon Breakersが1点リードという状況で始まった、千葉選手のラストレイド。ここで点を取ればBabylon Breakersの勝利、Buddhaが守備で止めれば同点となりファイブレイドに突入、という状況でした。
 そしてラストレイド、攻撃を成功させ帰陣。勝利が決まった瞬間の選手の喜びは画面越しに見ていても、こちらも泣けてくるほどのものでした。というかさっきも書いたけど本当に泣き崩れました。会場で観たかった~~~!!!!これは歴史に残る名試合だと思います。
 レイダーは千葉選手のほか、昨日に引き続き根來選手、寺内選手も出ていました。加えて今日は加藤選手も出ていました。寺内選手は、この試合はキックが多かった印象。対するBuddhaでは、寺内選手をキックを受けた河野選手が同じキックでコートアウトさせるという、かなりドラマチックなワンシーンもありました。

観た試合⑤H.C.WASEDA vs Lapis Lazuli

 前半からH.C.WASEDAがリードし、後半もリードを保ったまま展開していったこの試合。アンティは厚みのあるフォローに加え、密度の高い「群れ」が印象的。一方のLapis Lazuli、やはり櫛笥選手のアンティ力がすごい……!H.C.WASEDAの河手選手の大ジャンプも鮮やかでしたが、それを止めたのは圧巻の守備力。少人数になったときの粘りが強いプレイでした。レイドでは先ほどの試合に引き続き、高野選手と今井選手がメインとなっていたようです。
 しかしH.C.WASEDAはアンティとともにレイドも強く、アンティとレイドで両方活躍される選手がいたりなど、プレイ全体に厚みを感じさせました。

 ここで一旦、男子のエキシビジョンへ。複数のチームの選手からなる混合チームによる試合です。普段は別のチームにいるとは思えない守備の連携は、さすがカバディという光景。1対1でレイダーを止めるようなシーンもあってすごかったです。最後まで接戦でした。

観た試合⑥コイワイ613 vs Akatsuki

 こちらは女子の決勝。カバディ歴の長い選手が在籍し、落ち着きのあるアンティがとても堅いAkatsukiはレイドも強く、前半はAkatsukiが大きくリードする展開。しかし後半のコイワイ613の猛追が本当にすさまじく、後半残り1分という段階で同点にまで追いつくという熱戦。コイワイ613の木藤選手はレイド、アンティともに安定の完成度、そして塩野選手のアンティも力強さが印象的。その後コイワイ613が逆転し、最後のアンティも決めて優勝するという熱い試合となりました。

観た試合⑦H.C.WASEDA vs Babylon Breakers

 いよいよ男子決勝。前半はBabilon Breakersがリードし、常に概ね10点差を維持するBabylon Breakersと追うH.C.WASEDA。
 盤石の5人守備で迎え撃つBabylon Breakersと、ローナ直前で圧巻の粘りを見せたH.C.WASEDA。H.C.WASEDAは河手選手のダイナミックなレイド、倉嶋選手のアンティの安定感が印象的。何よりも、ローナを取らせず少人数の守備での粘りは見応えがありましたね。さっきも書いたのにもう1回書きたくなるくらいには面白い展開でした。
 そして強豪Buddhaを倒して決勝に望む新チームのBabylon Breakers。寺内選手はこの試合でかなりレイドで点を取っていました。チーム内でも主力レイダーである千葉選手は今回も安定のレイド。
 終盤でかなりH.C.WASEDAが追い上げ、緊張感のある展開となりましたが、最後はBabylon Breakersが勝利を決め、東日本大会優勝を飾りました。初出場にして優勝、本当におめでとうございます!

 今回の全体の印象としては、点差がつく試合もあったもののやはり少人数での粘りがすごく面白い展開を生み出していたな、という感じです。守備の人数ごとにまったく違うドラマが生まれるという、カバディらしいカバディを見ることのできた大会となりました。
 そして直近の公式戦がチャレンジカップだったので、今回の東日本大会では久しぶりにベテラン選手のプレイを見ることが出来て嬉しかったです。


 2試合同時進行だった関係上リアルタイムで見られなかった試合もあるので、そちらはまたアーカイブでチェックしようと思います。

 今回は1年ぶりのオンライン観戦となったのですが、やはり実況がとにかく面白いし楽しい!選手の名前を実況席の方が言ってくださるとそれぞれの名前や背番号も覚えやすいですし。客観的な解説からプレイする側の視点が入った選手ならではの解説、出場している選手に関する情報など、実況でしか聞けない話と、とにかく大充実の内容。
 今回現地に行けなかった身からしても、実況席が盛り上がってくれるのは、一緒に観戦している一体感を味わうことが出来てすごく楽しかったです。現地で観戦した試合も実況を聞きたいので、アーカイブで見返そうかなと思います。

 改めて、今回優勝したBabylon Breakers、コイワイ613、本当におめでとうございます。選手、スタッフの皆様もお疲れ様でした。

 Babylon Breakersは「王者を倒す」という意味合いを込めて付けられたチーム名だそうです。そんなBabylon Breakersが並み居る強豪を倒して大会で優勝し、実況でも言われていましたが、王者=Babylonになる。物語としてドラマとして、何よりスポーツとして、すごく美しくて面白い。改めてカバディはドラマしか生まないスポーツであるということを実感しました。またチャレンジカップでは優勝していたコイワイ613がベテラン選手の在籍するチームを倒して優勝したのもすごく嬉しかったです。

 さて、次は全日本大会!次こそ現地に行くことを目標に、まずは体調管理に気を付けたいと思います。

 本日もお付き合いいただきありがとうございました。