無計画小説計画

 こんにちは、雪乃です。ここ数日、「令和天岩戸異聞」「はばたいてめぐる」「月は綺麗ですね」など小説をアップしていました。これら3作品の共通点は、「無計画」、そして「ノリと勢い」です。

 令和天岩戸異聞に関しては、日本神話のパロディだったのでおおよそのオチも決まっており、無計画と言ってもある程度先の見える状態で書くことが出来ました。これはこれで楽しかったです。

 今までは、ある程度登場人物やあらすじをまとめてから書くことが多かったのですが、どうしても書くペースが落ちてしまうのが悩みの種でして。また、書きたいテーマやモチーフがあっても、「でもまだちゃんとまとまってないし……」と、自分で自分にブレーキをかけているような状況でした。

 そこで思い切って、即興で書きたいことを一度書いてみようと思って書いたのが上記の3作品です。作品の出来や完成度は一旦脇に置いておいて、書きたいものをとにかく書いてみることを主眼に置いて制作しました。

 令和天岩戸異聞は、「日本神話や古典文学の翻案」を、「はばたいてめぐる」は蝶のモチーフを、「月は綺麗ですね」は、ケモ耳のキャラを書きたくて書いたものです。

 書いてみて思ったのは、自分で自分にストップをかけていても良くないな、ということ。プリチャンに「やってみなくちゃわからない、わからなかったらやってみる」という台詞が登場するのですが、この言葉の意味を実感しました。

 これ以上長くすると伏線やら何やらの管理で大変なことになりそうなので、たぶんその場のノリで書けるのは3500くらいが限界かな~。

 小説は、やりたいことをそのまま実現できるので……良い……ですね……(指先から砂になって崩れ落ちる人間の絵文字)。

 さて、以下は「月は綺麗ですね」のあとがきです。やっぱりあとがきは書きたい。てかあとがきのために本編書いてる(本末転倒)。

 いや~~書き出しがピークでしたねこの作品(笑)。書き出しの部分ですが、もともとエッセイか何かで使おうと思っていたものです。使い道がないのでここで使いました。

 あまり設定が固まっていないときにタイトルを決め、タイトルをラストで回収するためにラストシーンを調整していきました。
 「『I love you」が『月が綺麗ですね』ならば、嫌いな時は何て言うんだ」「『月は綺麗ですね』じゃないか」というやりとりをコピペまとめみたいなので見たことがありまして、それを一度使ってみたかっただけです。「月は綺麗ですね」というタイトルありきで決まったストーリーですが、「嫌い」ではなく「いやまあ、好きっちゃ好きだけど」みたいなニュアンスになったのは主人公「るな」の人間性(化け猫性?)ゆえです。

 主人公のるなについて。彼が生まれたきっかけは、「BatDoll」という海外の着せ替えアプリでした。男性キャラクター特化、しかも人外系のパーツが豊富なBatDoll。

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↑アプリで作るとこんな感じでした。キャラデザを0から起こすのが苦手なので、こういうアプリ様々ですね〜。

 るなの化け猫としての本名は「佳宵(かしょう)」ですが、私のネーミングの引き出しが少ないので、えらい大昔に作ったオリキャラから引っ張ってきました。せっかく新字源まで買ったのになあ……。

 地元(妖怪の世界)と新天地(人間の世界)の対比はもう少し掘り下げたいテーマでしたが、テンポが悪くなりそうだったので一旦切りました。また別の機会にやります。「今、ここ」と「今じゃないいつか、ここじゃないどこか」のコントラスト、好きなんですよね。「変わるもの」と「変わらないもの」の対称性も含め、まだ完全体ではないにしろ、好きなテーマに踏み込めたので満足です。

 全体を改めて読み返して思ったのですが、由良のくだりは必要なかったかなあ。当初の予定では、もっと彼に活躍してもらうはずだったのですが、主題が定まったことで逆に動かせなくなりました。無念。

 るなは一回きりの主人公にするにはもったいないくらい好みを詰め込んだので、またどこかで登場してもらうかもしれないです。アプリ以外に自分絵でも描いたので、アイビスでちゃんとペン入れと着色するぞ~。
 いつかドールとして3次元に召喚したくて、延々ウィッグとか調べてました。うちにはまだ男子のドールがいないのですが、もしかしたらるなが第一号になるかも。少なくとも私がちゃんと社会人になってからのお迎えになるので、頑張ら……なきゃ……(砂になったまま流されていく人間の絵文字)。

 本日もお付き合いいただきありがとうございました。