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人生いろいろエッセイ

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2021年2月の記事一覧

ゴルゴ13とビートルズと金髪先生

私は高校生まで両親、弟、母方の祖父母そして、母の弟(おじさん)と住んでいた。 おじさんとは、おじさんが結婚するまでの3年ほど同居した。おじさんといっても20代前半で、サラリーマンをしながらバンド活動もこなす若者。部屋には無数のコードがゴロゴロ転がり、同じような見た目のギターがずらりと飾られていた。 壁一面を埋め尽くす棚には楽譜のほか、枚挙にいとまがないほどの漫画もずら~りと並び、興味のかたまり小学生だった私には秘密基地のようなものだった。 部屋に充満するたばこの臭いをかが

人生の大切な時間を貯蓄に費やしていた

私はフリーライターを名乗ってはいるが、派遣社員として某大手企業の広報でニュースリリース、社内誌発行、各種パンフレット制作、イベントアレンジなど、何でも屋さんとして働いてもいる。 なぜならば、フリーランスとして自分の力で稼ぐぞ!と張り切りまくっていたさなか、人生の転機がきてしまったからだ。 新天地で一からのスタート パソコンも支給されない東京のブラック制作会社で、週刊誌の編集を担当しながら人脈を広げ、虎視眈々とフリーランスとして独立することを夢見て寝る間も、彼氏とのラブラブ

友人を幸せにするための3か条

PCの電源が急に入らなくなり、半年ほどバックアップを取っていなかったため、仕方なく業者にバックアップを依頼。この機会にいろいろ整理しようとフォルダをあけていくと、 結婚式 挨拶 というフォルダを発見した。自分の結婚式のデータは別にあるし、何を保存したかわからず開くと、ワード名が「友人を幸せにするための3か条」だった。多くの結婚式に参加させてもらい、幸せのお裾分けをしてもらっていた中、たった1度だけ、友人代表のあいさつを賜ったのだ。 ありがたいやら、恥ずかしいやらでてんや