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大野忍


忍の引退が発表されました。
発表前に、律儀にLINEをくれていたので知ってはいましたが・・・

本当にあの忍が引退するのか?という感じで、正直なんだか信じられていませんでした・・・


こうして発表されると、あぁ、やっぱり引退するのかという思いが込み上げてきて。現役引退なのにそこで綴る言葉も忍らしくて、引退に笑いを添えてくるあたり、本質は何も変わってないなぁと、なんだかほっこりしました。



大野忍との出会い


忍との出会いは、正確にいうと私が中学1年生(2000年)でメニーナに入団したときになるのかな。当時、忍は既にベレーザの中心選手として活躍していました。ロッカールームがメニーナとベレーザは一緒なので、当然、すれ違う時には挨拶しますよね。


でもね、忍に挨拶をすると、毎回無視されるんですよ・・・(笑)


本人にこれを話しても覚えてないっていうんですけど、それがもう恐怖で仕方なくて、とにかくすれ違わないように頑張った思い出があります(忍以外にも挨拶するのが怖い人っていうのは、何人かいました・・・笑)。


付き合いが長くなればわかってくるんですけど、相手を怖がらせるために無視しているとかではなくて、単純に照れ屋なところがあったり、気分の上がり下がりが激しかったり、感情表現が独特だったりっていう感じで、それが忍が上のお姉様から愛される理由でもあったんですけど、私も、こういうところはなんか人間味があってとても好きでした(最初は恐怖でしたけどね。笑)。


で、忍が私のことを少しずつ認めてくれるようになって、だんだんと距離が縮まってきたんですよね。それが、私がベレーザに昇格してから3年目くらいからでした。

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分かり合えるパートナー


忍は、ピッチ上で私のことを輝かせてくれました。私が足りないところをいつも補ってくれて、忍とツートップを組む時は、いつもワクワク感で満ち溢れていました。


忍は、私がどこにいるのかを見なくてもわかってくれていたり、私も忍のことをいちいち確認しなくても「忍ならここにいるだろうな」っていう感覚でノールックとか、斜め後ろにフリックでパスを出すと、いつもそこにいてくれたし、同じ瞬間に同じイメージを描ける感覚が本当に楽しくて。

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代表でもベレーザでもたくさんの時間を共有してきて、本当にいろんなことがあったけど、苦楽を共にしてたくさんの壁を乗り越えてきたからこそできた「絆」がそこにはあって。


これまでもこれからも、大野忍でいてください


私が選ぶ、忍のベストゴールはこのゴール。

キャリアでは200点近くゴールを決めている忍なので、全部は到底把握しきれないのですが(笑)、私の記憶に鮮明に残っているこれにしました。ま、私のパスから決めてくれたっていうのもあるんですけどね(笑)


このゴールは本当に完璧でうますぎるんで、私にはすぐに真似できないんですけど、今、私はこの忍のゴールのようなインサイド剥がしからのシュートに取り組んでおります。そして、私が引退するまでにはこの形でゴールを決めると、心に決めております。


忍の想いを引き継いでいきたいという想いから、勝手に自分でそう決めました(笑)

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オフザピッチはめちゃくちゃやんちゃで、常に盛り上げ隊長で、人をいじるのが大好きで、でもいじられると照れるのは可愛くて、チームメイトの誕生日の出し物にはいつも全力で、いつもチームに笑いとリラックスを届けてくれました。たくさん忍にいじられて、嬉しかったよ〜(笑)


偶然にも同じ時代に生まれて、忍と一緒にサッカーできたことは、私の宝物。その時間を一緒に共有させてくれて、本当にありがとう。


忍がもつ卓越した技術と知性とキャラクターは、これから多くの人に必要とされると思う。忍らしく、また突き進んでいってね。


で、たまには私にもサッカー教えてね。

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やっぱり、仲間の現役引退は寂しいものです。


帰ったら、打ち上げしようね。ココスで。



みんなが協力しあって生きていける社会へ。愛と共感力で、豊かな世界を創っていきたい。サッカーが私にもたらしてくれた恩恵を、今度は世界に還元していきたいです。