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【オンゲキ】1カ月で虹レート(レート15.00)になった人に練習法を聞いてみた

最近、友人がオンゲキで虹レートになった。こと虹レートにおいては、上位プレイヤーよりも成り立てほやほやのプレイヤーの方が参考になるのではないかと思い、この度お話を聞いてみた。

質問内容は以下になる

1プロフィール


プレイヤー:にわか

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*記事制作現在では、レート15.38になっている。

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新曲枠

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ベスト枠

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-まずは音ゲー歴について、教えてください。
本当に遡ると小学生の時にやっていたドンキーコングのゲームです。音ゲーを音ゲーとしてやり始めたのは、7年ほど前ですね。間に2年半ほどブランクがあり、そこから数えると3年半です。

-メインの音ゲーについて、教えてください。
メイン...といえるのかはわかりませんが、スクフェスを1年半、ガルパを3年、アーケアも2年半くらいやっていました。そして今オンゲキをやっている感じですね。

-オンゲキを始めた時期と、虹レートになった時、プレイ頻度を教えてください。
今年の4/10から初めて、5/25に虹レになりました。仕事をしているので、週に二回、大体一日6時間くらい遊んでいますね。虹レートになったときはトータルでおよそ1030回ほどプレイをしていました。

-週に二回とはいえ、6時間もゲームセンターにいるのはすごいモチベーションですね。
上達していく過程が楽しいからです。初めはやればやるだけ上達するので、モチベーションを高く保つことが出来ました。あと、単純にオンゲキが楽しいのもありますね。

-初めから虹レートになることを意識しながら遊んでいましたか。
そうですね、一つの区切りなので、それを目標に練習をしていました。

-これまでの音ゲーの経験は、オンゲキで活きましたか。
うーん...すこしArcaeaと譜面の構造が似ているので、始めた時は役に立っているような気がしたのですが、難易度が上がるにつれてそんな感じはなくなりました。

-虹レートになるにあたって必要な技能(要素)は何でしょうか。
まず、12,12+の壁と、13の壁がありますね。11+以下は左手はレバーをずっと握っていてもなんとかなりますが、12から左手でボタンを押さなきゃいけない。13からは、ちょっとした指押し(全押できないフレーズ)が増えて、適当に叩いていたらHITがすごい数になります。

逆に、左手をきちんと使えること、指押しが少しできるようになると、虹レートに近づいていくと思います。

-虹レートに向けてベスト枠を作る際、どのようにしてスコアを作っていましたか。
初めは、定数13ちょうど付近の曲をSSS+取ることを目標にしていました。ところが、やってるうちに無理なんじゃないか?と思うようになりました。実際、今でもSSS+の曲は片手で数えられるくらいです。とりあえず、SSSなら定数+1.5の値もらえるので、SSSで15にのる曲を主にやっていました。

-いわゆる、レート盛り曲などは使っていましたか。
オンゲキについて、情報はあまり仕入れていなかったので、そういう類の曲は知りませんでした。定数表を見ながらプレイして、簡単そうなら詰める、無理ならやめるを繰り返していました。

-新曲枠とベスト枠のバランスについて、意識していたことを教えてください。
新曲枠はあまり意識していませんでした。新曲枠は、ベスト枠に比べると対象曲が少ないです。この曲を上げようと思って粘着してもできなかったら、無駄に終わってしまいます。なので、本当に意識し始めたのは14.80~くらいからですね。枠数が多いベスト枠を練習していれば、オンゲキもうまくなって、自然と新曲枠もできるようになっているというマインドでした。

2練習方法

-練習に当たって、選曲はどのようなことを意識していましたか。
オンゲキの虹レートはちょろいと思わされていたので*、虹レまでは自力で何とかなるかなと思っていました。なので、譜面定数をみながら好きな曲をやっていましたね。出来ない配置があるような曲は意識してやっていましたが、基本同じ曲ばかり遊んでいましたね。練習になる曲をというよりかは、好きな曲かつ定数がある曲をやっていました。そうこうしていると、自然とさっき言ったような壁は越していました。

-下埋めはしていましたか。
していないです。私は、下埋めは達成感を感じつつ精度をあげる練習だと考えています。ただ、精度は一朝一夕で向上するものではないし、精度を上げるよりもできない配置を練習する方が早くレートが伸びると思っています。

-赤ブレイクは意識していましたか。
初めのころはしていましたが、今はあきらめています。なので、気が付いたら赤ブレがクリブレの1/10出ていたりします。

ただ、譜面定数が13.5、13.6の譜面が50以上もあるので、SSS+を取らなくても虹レートは十分狙えます。前述の通り、虹レートになるときSSS付近で譜面レートが15を越える曲を選んでいたので、虹レートまでで赤ブレイクを意識しなくてもいい気がしますね。もちろん、意識する方がいいですし、今後は必要になると思いますが。

-癖について、どのような考えをお持ちでしょうか。
基本的に、同じ曲を続けて何回もやるのが苦手なんですよね。なので、そもそも癖が付いたことがありません。

確かに一度プレイして、「お、これ伸びそうじゃね」と思いやり続けてやることはありますが、体感で「まだ伸びそうだな」、「これ以上は伸びなさそうだな」、「伸びそうな気がしたのは気のせいだ」がわかるので(それが正しいかはわかりませんが)、苦手(嫌い)な曲からはすぐに逃げ出すのも相まってあまり癖がつきません。

一方、極端な粘着によって飛びぬけて上手い曲が無いので、弱みかもしれません。

-曲の練習中に意識していたことはありますか
あんまりないですね。曲を叩くので精一杯です。難所がどの辺にあって、これが来たら集中するぞという心構えはありましたが、それ以外は何も考えていません。集中していないと取れませんからね。

ー虹レート目標に当たって、意識していたことはありますか?
オンゲキをまじめにやろうと思ったきっかけが、Diamond Dustでした。

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EXPが譜面定数13.6だったので、これが叩けるようになれば虹レートになれると思い練習していました。

あと、この譜面は偉い配置が多かったです。例えば、54~56小節、62~64小節ですが、これの早いバージョンが14には沢山あります。まだ叩けるかは微妙ですが、かなり力にはなりました。

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3今後について

ー現在の課題について教えてください。
課題しかないですね!具体的な配置としては、Trinity Departureの50~58小節、58~66小節の配置です。

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50〜58小節は、8分を右手でとるのはできますが、左手が思うように動きません。58〜66小節は、内2つと外1つの押し分け出来てません。それから、片手で三ボタンの階段をとるのが苦手ですね。親指が思うように動きません。正直、これらの配置は全然13にもありますが、避けて通ってきました。あとは、単純に14、14+全般が課題ですね。

ーその課題を克服するために、行っていることはありますか?
指を動かす練習をしています。ホームのゲームセンターで、最近オンゲキを始めた弐寺プレイヤーがいるのですが、成長がとても早いです。おそらく、手は弐寺で動くから、あとは譜面を認識するだけなのでしょう。私はこれまで2本指で事足りる音ゲーしかやっていなかったので、上記の課題を克服するために、まずは指を動かす練習をしています。

それから、暇があれば全押しできるところを探していますね。個人的にオンゲキは譜面研究の成果が出やすいゲームだと思ってます。左右で同じ色のボタンがあるので、叩き方をガラッと変えることができて、叩きやすい方法が見つかったりします。

例えば、反撃! 突撃! Back To Back!の46〜48小節です。

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これは、見たまま叩くと➀と取れますが、見方を変えると、②のように指押しが必要なくなります。

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また、ゼーレンヴァンデルングでも、

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19〜23小節と23〜26小節では、左右が変わるだけでなく最後の方で壁を叩く側のボタンの個数が増えています。

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こういった少し変わる系の譜面が苦手なので、左手を全押しに変えることでかなり叩きやすくなります(下記画像参照)。

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全押し以外でも、Ai Novに良い例があります。

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この86小節目は見たまま叩くと、➀のようになります。激ムズです。ところが、②のように叩くと、左手は青緑、右手は赤だけの比較的簡単な階段配置に変わります。

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こうして叩きやすい方法を考えると、できるようになって楽しいです。過去やってきた音ゲーで譜面研究をしてこなかったですが、オンゲキで譜面研究の楽しさがわかった気がします。

ー今後の目標について教えてください。
レートでいうなら、16までは頑張りたいですね。レート16といえば、難易度15の曲がSSのるかのらないかくらいのスコアで16.00くらいのスコアをもらえます。そこまでいけば、どの譜面でも最低限くらいは触れるかなという思いで練習しています。

ー最後に、何か一言ください。
そうですね、虹レートにせよ、SSS+にせよ、今やっているよりも上の難易度で練習をした方が、オンゲキも楽しいしレートも上がると思います。一方、難易度が一つ上がると、これまで難所だった譜面が当然のように降ってくるようになります。

上の難易度に行けば経験値量が増える一方、叩けなければ逆効果ですし、オンゲキも楽しくありません。このタイミングは難しいですね。

稼ぎ曲についても、特別言及しません。自分に合う曲を自分で探して下さい。得意曲、苦手曲などは人それぞれなので、人が言っていることを鵜呑みにしないようにしましょう。

オンゲキの虹レートは結構優しめに設定されていると思うので、レートを意識してやる音ゲーとしてかなりとっつきやすいと思います。

ー貴重なお話を頂きありがとうございました。


4総評

まず、驚いたのは一カ月という期間で虹レートになっていることである。こうした出来事は、一見天性の才によるものだと錯覚しがちであるが、彼の話を鑑みるにオンゲキに対する熱量と的確な分析によるものだとわかる(土日に6時間もゲームセンターに居るのは天性の才かもしれない)。

音ゲーの上達において、まず初めにあるのは選曲である。話の中でもあげられているが、一曲当たり得られる経験値量が多い曲を選択し、練習する方が、より効果的に成長できるからである。一方、ただ高難易度をやればよいというわけではなく、自身にとって適切な難易度を選曲しなければならない。しかし、その見極め、バランス感覚を持つことは非常に難しいものである。

話の中では、過去の音ゲー歴については余り役には立っていないと語っていたが、養われてきたバランス感覚は優位に働いたのではないかと推察する。

また、自身が何が出来ないのかをよく理解し、それをどのように解決すれば良いのかを良く考えていると感じた。こうしたPDCAの過程は、どのようにすれば譜面を簡略化できるか、現在の課題などの話に表れている。こうした自身に対する理解が無ければ、仮に選曲のバランス感覚が優れていたとしても、効力を有しないだろう。

彼の話から、音ゲーの熱意(練習量)と自身に対する理解、選曲のバランス感覚(質)が効果的な上達を促したと私は理解した。


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*この記事の影響と語っている


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