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ピッコロさんか海南雄山か

わたしは国際結婚に憧れていた。

マイハニーとかダーリンとか呼ばれて
一途にわたしだけ大切にしてくれる
甘々な結婚生活に可愛いハーフの子たち。

日常生活では日本語と英語で会話するから
子供たちは自然にバイリンガルに、、

みたいなそんなヤツに。

実際のところ
ハッキリいっていまの現実の結婚生活は
幸せである。

が、

いかんとも納得しがたいこともある。

イーオットの私に対するイメージである。

ある日のこと夕飯をつくったが
こどもたちが集まらずわたしはイライラを募らせていた。

あたたかいうちに食べてほしいのだこちとら。

だが呼べども呼べどもTVとゲームから離れない。

「ご飯できたよ!」

「温かいうちにたべるよ!」

「早くきなさい!
ごはんだよ!」

怒鳴るうちにわたしもヒートアップし

「ご飯!!!!!怒」


と言うやいなや、

「お前はピッコロさんか」

と言われた。

またある時は
夫が早く起きたので
わたしはまだ布団から起きず

「お姫様は王子さまのキッスで目が覚めるの❤」

と胸の前で手を組み
目をとじていたら
わたしの横にスッと座ったかと思うと
顔を覗き込み

「海原雄山の最期を看取ってる気分だ」

ともいわれた。

イーオットにはわたしが緑の宇宙人や初老のじいさんに見えることがあるらしく
依然として納得していない。

この時ばかりはワルダンナである。

いいのだ、べつに可愛いとかきれいとかいわれたいという願望はない。

ただお前はそんなヤツを嫁にもらったのか。

プロポーズした時のバイアスどんな風にかかってたんだ、おっさんよ。。  

まったくもっておいしくイジッてくれやがってコノヤロウ、結婚15年、これからも共白髪でヨロシクだぜベイベ。

という気持ちである。


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