ホロリス向け! SUPER GT配信観戦ガイド

 明日5/3、そしてあさって5/4は、SUPER GT第2戦・富士スピードウェイ!みんな~観戦の準備はできてるか~!(なにそれ~!)スーパーGT?何ソレ。レースどこで見れるの?というホロリスさん向けの記事を書いてみました。無料で見れるニコニコ生放送もありますので、どうぞお付き合いください。

 すぐ視聴URLを知りたければ「ネットで観戦する方法」までジャンプ!

はじめに

 筆者も久々にレースを見ることになったにわか知識に付け焼刃のため、「ココ違うよ!」「これも書いた方がいいんじゃない?」といったご指摘があれば、是非コメントをいただければと思います。ちなみにホロライブのイチ推しは宝鐘マリン、レーシングミクは2014と2016です。

SUPER GT×ホロライブってすごいの?

 昨年12月、SUPER GTにホロライブとのタイアップチームが参戦するというニュースが舞い込んできました。参加メンバー(ホロメン)も3月に発表され、ときのそらちゃんを筆頭に、我らがマリン船長もレースクイーン衣装でお目見えしたのが記憶に新しいですね。

 SUPER GTはカーレースの一種で、もうひとつ有名なF1との違いは端的に言えば市販車(乗用車)か否かです。SUPER GT参戦車と同じ車種が一般公道を走っているので、馴染みのあるメーカーのマシンが見れるところが人気のポイント。観客動員数で言えば、国内のモータースポーツNo.1です。

 その車体カラーリングにキャラクターを描いた、いわゆる「痛車レーシングカー」で有名なのが初音ミク・グッドスマイルレーシング。最多に並ぶ3度の年間チャンピオンを取っていることもあり、毎年20チーム以上が参戦する中で常に強豪に位置しています。私も2015年度から個人スポンサーに加入させていただいています。

 もう一方の痛車、ホロライブ・パシフィックチーム(PACIFIC RACING TEAM × hololive RACING PROJECT:以下ホロライブチーム)の仕上がりは大変良く、3月のテスト走行でクラストップタイムを叩き出し、4月17日に行われた開幕戦では表彰台まであと一歩の4位と、初音ミクチーム(同7位)の今年度のライバルと言って差し支えないでしょう。

 そんな期待のかかるなか、せっかくなのでホロライブチームのレースを見て欲しい、楽しみ方を知ってもらいたい!という目的でこの記事を書いています。初心者はどこを見たらいいの?という疑問が解消すれば幸いです。

ネットで観戦する方法

 いきなりサーキットに足を運ぶのはハードルが高いですし、はじめは配信サイトでのネット観戦がおすすめです。サーキットでの観戦案内は他の方にお任せしたいと思います。

J SPORTSオンデマンド モータースポーツ(月額1980円、U25割990円)https://jod.jsports.co.jp/motor/supergt

こちらがSUPER GTとして唯一の専門チャンネルなので、Twitter等で実況している人々が見ているのはたいていココです。

ニコニコチャンネル(予選無料、決勝1834ニコニコポイント)
https://ch.nicovideo.jp/supergt

上記J SPORTSのミラー配信ですが、予選のみ無料で見られる点と、決勝も1レースごとに買い切りなのでお試しで見てみるならココ。

SUBARU On-Tube
https://www.youtube.com/user/SUBARUOnTube

SUBARUチームの車載映像やピット映像が見れるYouTube中継を実施。ホロライブチームとはクラスが異なるのと、あくまで中継映像のみで実況・解説はありません。現地のリアルな雰囲気を味わいたい方に。

SUPER GT Official Channel
https://www.youtube.com/c/SUPERGTOfficialChannel

1週間から10日遅れになりますが、YouTubeでアーカイブが視聴できる環境も整っていました。過去のレースであれば決勝の動画も見れる!

配信スケジュール

【5/3(火)】
  8:55~ 公式練習(J SPORTSのみ)
  14:50~ 予選レース

【5/4(水)】
  11:40~ 選手紹介~ウォームアップ走行(J SPORTSのみ)
  13:50~ 決勝レース

※第2戦富士以降もおおよそ同じ配信スケジュールです。

知っておきたいルールと勝利条件

GT500とGT300、2つのクラスの混合レース

 多数のクルマが一斉に走るSUPER GTですが、実は2つのレースが同じサーキットの中で同時に行われています。これは球技などのスポーツだと類例がないため、初心者はとにかく混乱するところです。

 国産3メーカーが専用車両で参戦するGT500クラス、メルセデスやアウディといった外国車も入り車種バリエーションが豊かなGT300クラス。専用車両であるGT500の方が高速です。ナンバーが入るゼッケン白背景&白いヘッドライトであればGT500車両、ゼッケン黄色背景&黄色いヘッドライトであればGT300車両、と慣れてくれば遠目にも見分けられるようになってきます。

ホロライブチームは9番。ナンバーの周りが黄色ければGT300クラス

 ホロライブチーム(フェラーリ)が参加するのはGT300クラスのレースで、GT500のトップを走るチームが規定周回に達した後、一番前を走ってゴールラインを踏んだGT300のチームが1位となります。何周でゴール(=レース用語だとチェッカー)というのがGT300のレースにはないので、GT500のレースが今何周目か・あと何周残っているのか気を配っておくといいですね。

総合優勝

 SUPER GTは他のプロスポーツと同様に、1つの試合=レースごとに1位を目指すほか、1年間(4月~11月がシーズン)8レースの総合成績・獲得ポイントを競う競技となっています。

 いまホロリスさん向けに説明するならば、4月に行われたAPEXのVTuber最協決定戦(V最協)で例えられるでしょうか。1試合ごとに順位ポイントを積み上げていき、総合ポイントがもっとも多いチームが優勝と決まるイメージです。後半の試合ほど、自チームで取らなければいけないポイント数や、上位チームの順位関係が重要になるのが伝わるかと思います。

 例として、2014年のドライバーランキングはこのような感じでした。1位と2位でトータル78ポイント、5位から7位がトータル44Pで並んでいますが、各レースの1位の回数が多い方、同数であれば2位の回数――といった形で順位が決まります。

出典:https://supergt.net/results/driver_ranking/2014/gt300

 ホロライブチームは、第2戦まで横溝直輝選手とケイ・コッツォリーノ選手が走り、途中から木村武史選手へバトンタッチすることがわかっているので、3人で異なるトライバーポイントになってきます。ドライバーランキングとは別にチームランキングという勝利条件もあり、チームとドライバーでは順位が入れ替わることがあります。2014年シーズンは4号車と11号車で優勝を分け合った形になりました。

出典:https://supergt.net/results/team_ranking/2014/gt300

 なお、順位ポイントの他に完走ポイントや長距離ポイント、予選1位のポールポジションポイント、さらにレース中の違反行為があったときのペナルティによるマイナス等が加算されるので、ポイント計算はちょっとだけ複雑です。

レースの年間スケジュール

 レースは1シーズン8回あり、毎回走るサーキットが変わります。2回走るサーキットもあれば、その年の事情で3回以上になることも。かつては海外サーキットに飛んでいくこともありました。

 2022年シーズンのスケジュールは以下の通りで、4月から5月の序盤3レース、8月から10月の中盤4レース、11月の最終1レースといった感じでしょうか。とくに岡山の開幕戦と富士の第2戦は中15日しか空いていないので、今から見ておくといいですよ!

4/16~4/17 Round1 岡山国際サーキット
5/3~5/4 Round2 富士スピードウェイ(静岡県)
5/28~5/29 Round3 鈴鹿サーキット(三重県)
8/6~8/7 Round4 富士スピードウェイ
8/27~8/28 Round5 鈴鹿サーキット
9/17~9/18 Round6 スポーツランドSUGO(宮城県)
10/1~10/2 Round7 オートポリス(大分県)
11/5~11/6 Round8 モビリティリゾートもてぎ(栃木県)

予選レースの流れ

 各レースでは予選があり、翌日に決勝が行われます。速く走るというベースは同じでも、求められる内容は大きく異なっています。

 初めてレースを見るときまずぶち当たるのが「推しチームはいつ出てくるの?」という疑問で、レーススケジュールを見ても細かい時間は書いてありません。予選ではGT300が真っ先に出てくるため、放送は最初から見ておきたいですね。前回4月16日のホロライブチームは予選Q1グループA、開始早々の登場でした。

  1. 予選Q1(GT300クラス)グループA 10分間

  2. 予選Q1(GT300クラス)グループB 10分間
     ※各グループのタイム上位8チーム・計16チームがQ2進出
     ※上位に入れなかった場合は17位以下としてこの時点で予選順位確定

  3. 予選Q1(GT500クラス) 15分間
     ※グループ分けなくタイム上位8チームがQ2進出

  4. 予選Q2(GT300クラス) 15分間
     ※Q2のタイムで1位~16位の予選順位が確定

  5. 予選Q2(GT500クラス) 15分間
     ※Q2のタイムで1位~8位の予選順位が確定

 予選で行うのは、決められた時間内の好きなタイミングで出した最速LAP(1周)がいかに速いかのタイムアタック。予選の結果で決勝レースのスタート位置が決まります。カーレースにおいてのハイライトが「前の車を追い抜く」というシーンで、高い技術が必要でさらにクルマの負担も大きくなります。追い抜かなければいけない台数が少ない予選上位ほど有利というわけですね。

 また、予選1位はポールポジションと呼ばれ、この時点で翌日のレース結果に関わりなく1ポイントが与えられます。

 参考サイト:https://motorsports-regulations.com/sgt/qualifying-2022

決勝レースの流れ

 前日の予選レースで決まった順位に従い、綺麗に整列した状態から始まる決勝レース。フォーメーションラップと言われ、順番を守って走行した状態で1周走ってから本番のレーススタートとなります。マリオカートのような停車した状態からのスタートダッシュはありません。

 決勝レースは数時間に及ぶ長いレースで、放送の中で推しチームが見られるかどうかはレース内容と運次第です。レース全体のペースを握るのはGT500クラスのため、どうしてもGT300車両にスポットは当たりにくいですが、上位であれば目立つ機会もあります。J SPORTS(ニコニコ生放送)を見ているときは、定期的に画面上部に流れる順位表も確認してみましょう。

 レースの大まかな流れは下記のとおりで、大きくレースが動くのはレース開始時・ピット作業・レース後半です。

  1. 【レース開始時】フォーメーションラップを走ってレーススタート。ポジショニングが上手い選手はこのタイミングでいきなり抜きに掛かることがある。

  2. 【レース前半】ポジショニングが決まり順位を上げるのが大変な時間帯。ライバル車を抜かそうと仕掛ける選手が居るとカメラで抜いてくれやすい。

  3. 【ピット作業】ここでドライバーの交代とガソリンの給油、摩耗したタイヤの交換など、手順やルールがとても厳格。ピット作業1回フルでコースを半周走るくらい時間を要するので早ければ順位を上げられるし、遅れても順位に影響が出る。

  4. 【レース後半】:燃料が余分だとクルマが重く不利になるし、少なければ最悪ガス欠で脱落。削れたタイヤのカスもコース中に散らばっているので、くっついてしまうと速度が出なくなって順位が落ちる。トラブルなく走り切ることが何より大事な時間帯。

 とくにピットインのタイミングは各チーム・ドライバーの判断に委ねられているので、ピットインを終えたチームとピットイン前のチームが途中入り乱れ、見た目の順位が実際の順位でなくなります。推しチームのピット作業明けの順位と、他チームが終えているかどうかチェックしておきましょう。

 前回4月17日のホロライブチームは、レース序盤から快調で、ピット作業も早く一時2位に迫ったものの、レース後半の最終盤、あと10周くらいのところで急にラップタイムを落としていき抜かれて4位という結果でした。タイヤが最後まで保たなかったとのことで、目で判断できないコース状況も勝負の分かれ目です。

おまけ:配信で見るべきポイント

 予選日の午前中は、公式練習走行があります。チームは天候に合わせたセットアップを試したり、ファン目線では走っているマシンをゆったり見ることができます。開幕戦では、J SPORTSで走行する車両を映しながらのチーム紹介をしてくれていました。「ホロライブとは」の説明もばっちり。

 決勝レースの前には、ピット前からの選手紹介、開会宣言、ウォームアップ走行といった配信が行われます。意外と推しチームのマシンの正面顔をゆっくり配信で見られるのはウォームアップ走行くらいだったりします。

 参考:https://www.jsports.co.jp/motor/supergt/explanation/warmup/14/

おまけ:実況で要チェックな言葉

9号車/フェラーリ/パシフィック
我らがホロライブチーム。フェラーリは1台しかいないので、聞こえてきたらホロライブチームのこと。

4号車/グッドスマイル初音ミク
ライバル痛車・グッドスマイルレーシングのこと。

56号車リアライズ/18号車アップガレージ/65号車レオン
開幕戦上位だった3チーム。

11号車ゲイナー/55号車/61号車
例年、安定した成績を残す強豪。

フルコースイエロー(FCY)
コース上の安全確保のため速度制限が掛かる
制限解除までの時間は数分程度でレースへの影響は小さめ

レッドフラッグ(赤旗)
コース上の安全確保のためレースが一時中断される
全車両整列しなおす待機時間がありレースへの影響が大きめ

他にも用語が飛び交うことがありますが、見てるうちに慣れてきます!

公式リンク集

PACIFIC RACING TEAM 公式ツイッター
https://twitter.com/pacificracing

公式ハッシュタグ #ホロパシレーシング
https://twitter.com/hashtag/%E3%83%9B%E3%83%AD%E3%83%91%E3%82%B7%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0

PACIFIC RACING TEAM × hololive RACING PROJECT
https://pacific-hololive-racingproject.jp/

パシフィックレーシングショップ
https://shop.pacific-racing.jp/


 長くなりましたが、お付き合いいただきありがとうございました。2年前の夏に見始めたホロライブも、とうとうSUPER GTのチームスポンサーかぁ…とその成長を見守ってきて誇らしく、ホロライブのリスナー層とカーレースの相性はとても良いと思っています。

 このタイアップをきっかけに双方の視聴者・ファンが増えることを願ってます。 #ホロパシレーシング に栄光あれ!


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