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別離

色々な別れがあった

そんな中

私の人生最大の悲しみ

あの電話は今でも鮮明に

心の中にある

恋人が自ら死を選んだ

私が心を病んだときだった

うつ病

予後不良

診断された帰り道

電話が鳴った

友達から

アイツ死んだんだよ

知ってた?

なんのこと?

何を言ってる

日本語なのかなんなのか

とりあえず

あっ、そうなんだと返して電話を切る

何も感じない

なんの悲しみも生まれてこない

なぜ

大切な人が亡くなったのに

心が一切動かない

本当に悲しい時

人間は泣けないものだ

まず受け入れることが難しい

この世の終わりかと思った

あれから8年

未だに消えない

悲しみと苦しみ

なぜ死んでしまったのか

自ら命を絶ったのか

私には何もわからない

わかろうともしていないのかもしれない

あの人を超える人は現れない

綺麗な思い出だけ残して

嫌いなところを残してくれたら

どんなに楽だっただろう

嫌な記憶が一切ないのだ

あるのは愛された記憶だけ

親友、家族に紹介してくれた

結婚しようと言ってくれた

バツイチ子持ちなのに

そんなの関係ねぇ

俺が父親になる

子供嫌いなあなたがそう宣言した

そこからは父になろうと努力してくれた

子供も彼をパパと呼んだ

家族になれる、そう思った

その思いは崩れた

目の前から消え去った

儚いな

幸せになれると思っていたのに

今でも彼は私の心に生き続ける

永遠に


日々思ったことを書きます