りんごのほっぺ

新しい車両を見るついでに
君を見送りに来たんだ
誰もが憧れるあの街に
一本で行けるんだろう?

昔二人で 列車ごっこしたの
覚えているかい?
君は片足を ロープに引っ掛けて
転んで 泣いていたね

またついでに教えてよ 次はいつ帰ってくるの?
わからないよねそうだよね気にしないで
餞別に持っていきなよ 乗ってる間に齧れば
少しは暇つぶしになるだろう?


発車の合図が鳴り響いて
君はすばやく乗り込む
僕に微笑んで目を細めると
昔と同じ顔だね

走りだす列車 僕は動けない
言いたいこと ほぼ言えてない
だけどこんなもん わかっていたよ
作り話のようには いかないさ

明るい陽気の今日は 哀の気持ちにはなれない
さびしくないよさびしくないよさびしくないよ
誰かが肩を叩いて 元気付けようとしてくる
そんなものは不要だよ大きなお世話


走ってく列車 見えなくなっても
僕はそこを動けない
素直になれば どうなっていたの?
たらればの話は好きじゃない

明るい陽気の今日は 哀の気持ちにはなれない
うそだよそんなの関係ないよ
口付けの一つでも 落としとけばよかった
温かくて少し赤いりんごのほっぺ
温かくて 少し甘い りんごのほっぺ

楽曲はこちら → https://youtu.be/O8JGr1KAflU?si=OJuiI3dchICHW5fi

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