「ランプの下で」のこと
ちょっとした逃避のために本を広げることがあります
手のひらに収まる小さな本の扉を開くだけで、どんな場所にも行ける
月と会話できるし、懐かしいあの子に会えるし、
真夜中の美術館に忍び込んでみたり、
だれかの本当の願い事を知ったり、
ここにしかない場所に行けたりする
とても疲れたから
もう眠いけれどまだ寝たくない
そんな夜更かしに付き合ってくれる一冊を枕元に置いて
眠る瞬間まで柔らかな光のようにそばにいる、そんな本を作りました
「真夜中色のコーヒーを一杯
スプーンの上にお砂糖を