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97.立場が変われば人が変わる

今回は「立場が変われば人が変わる」ということで、私の経験談を元に話して行きたいと思います。

概要

  私は大学卒業後、学習支援員として4年間学校現場に勤務することとなります。学習支援時代は責任が軽い仕事を行っていました。

 学習支援員の次の勤務先が通信制高校の教員として採用されます。その通信制高校は比較的若いメンバーで学校を運営していました。それも相まって、いきなり生徒指導主事、教務主事として学校を引っ張っていく立場へと変わりました。

 今回はその立場の違いから人は変わるということをお伝えします。

学習支援員時代


学習支援時代は定時上がりで担任も持たず、比較的軽い仕事を受け持ちました。その分給料も低かったです。

 そんな仕事を4年間続けていました。そんな中教員になる目標を見失い、やめようかな・・・と考えていたところ、様々な巡り合わせから通信制高校へと勤務することとなります。

しかもその通信制高校は開校初年度で、教員として採用された方も若いメンバーでした。20代中盤の私でも中堅くらいでした。

生徒指導主事時代


初年度は生徒指導部に所属していましたが、なんと初年度に生徒指導主事をしていた方が病休となり、いきなり生徒指導主事を任されます。

教頭から病休の先生の代わりに私が生徒指導主事になることを打診されました。

その時の私は、
「私まだ20代ですよ!?」
「学習支援員しか経験していないのに大丈夫ですか??」
「生徒指導自体も未経験ですよ!」

と伝えると教頭は、
「年齢・経験なんて関係あらへん、幸松先生がやったらええやん」

と言いました。(あ、ちなみに関西の方でしたので関西弁にしました)

この時私は「確かに年齢とか関係無いな・・・」と気づくことが出来ました。

年度途中から生徒指導主事、しかも学校立ち上げの時期だったので、校則を決めたり、問題行動のある生徒への対応に苦労しましたが、なんとか初年度は持ちこたえました。

2年目も生徒指導主事となり、生徒指導部をまとめる立場となりました。

 年齢も若く、経験もない自分が生徒指導部をまとめるのは大変でした。しかも自分より経験のある人や、年上のメンバーもいました。

 しかし、なんとかなるものです。そのメンバーも私のことを助けてくれたり、役割をしっかりこなすことで、問題なく2年目も終えました。

年齢や経験は関係ない、立場が変われば人が変わることを実感しました。

あの時の教頭先生が強気で私の背中を押してくれたことに感謝します。

教務主事時代


 通信制高校3年目の時に、教務主事が退職・・・またもや私に主事の話がまいこんできます。

 公立の学校の教務主事と違い、勤務していた通信制高校の教務主事の仕事は主にスクーリングの運営です。

スクーリングの運営は
・スクーリング会場をおさえる
・ホテルの手配(生徒や教員が泊まるため)
・飛行機の手配(スクーリングする地域へ行き来するため)
・特別活動の準備
・非常勤講師の手配

 などなど、私がミスをするとスクーリングが出来なくなるという重要な仕事です。スクーリングが出来なくなるということは、単位が認定出来なくなるということです。今考えるとゾッとしますね・・・。

 しかも100万円単位の金が動く仕事でした(ホテル代、飛行機代、特別活動費など)背筋が凍る。

 しかし当時の私はがむしゃらにやっていたので背筋は一度も凍りませんでした。なんか重要な仕事を1人でこなしている、俺かっこいい。みたいな感じで充実していました。

最後に


今の風潮として「昇進したくない」「重要な仕事を受け持ちたくない」と考える方が多くなっているかと思います。

私の経験から言わせてもらうと、どうにかなるし、誰かが助けてくれます。

 立場が変われば、相応の振る舞いができるようになります。極論をいえば、いきなり校長先生になっても段々と校長先生っぽくなると思います。

 ということで、案外どうにかなるものですよ。


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