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【イギリス大学院修士論文】3.Literature reviewに必要な文献をどうやって見つけましたか?

大学院に留学していた時に、自分が悩んだことを中心に発信しています。前回は、修士論文の作成スケジュールにについて書きました。

今回は、自分が参考文献を探すときに使った方法についてお伝えします。

2.Literature reviewに必要な文献をどうやって見つけましたか?

以下の3パターンを使いました。
①Reading listから探る。
②主要な論文から探る。
③ツールを使って探る。

①Reading listから探る。

既にコースに所属している方でしたら、課題として多くの文献を読んでいると思います。コースの内容と修論のテーマは近いというのが自然なので、その中で教科書的な書籍を特定しましょう(というより、教授がコースのはじめに紹介してくださるはず)。例えば、私はEducational leadership and managementだったので、この書籍。

※オンラインか図書館で借りれるので、このような書籍を入学前に購入する必要はほとんどないと思われます。

入学前に特定したいという方は、学びたい分野のReading listを見ると辿り着きます。
例えば、「educational leadership and management」 「reading list」と入力すると、以下のようにある大学のreading listが出てきます。どこの大学かも重要ですが、今回はこちらを見ていきましょう。

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そうすると、主要な書籍を知ることができます。

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今回はたまたま同じ書籍がありましたが、大学の地域や重視している領域によって異なる場合があると思います。あとは、その書籍の後ろに、「この章はこの論文を引用していますよ。」と丁寧に載せてくれているので、それを辿っていきます。

②主要な論文から探る。

①の方法だと、ざっくりの参考文献は見つかるのですが、自分の進めたいことにマッチすることは少ないかも知れません。なので、その文献や自分の課題意識からResearch questionsを考え、さらに項目を絞っていきます。

そんなこんなで授業を受けながらネットサーフィンならぬ論文サーフィンをしていると、「運命かも知れない!」と思うような論文に出会います。(大抵、自分が考えていることは過去の偉大な方が既に取り組まれています。ほぼ必ず運命の人(論文)に出会えるでしょう・・・。)
そうすると、一番後ろにReferencesという項目があるので、論文の中で特に注目したところで引用された論文を検索して読んでみてください。

③ツールを使って探る。

①、②を使うと、もれなく大量の文献に埋もれていくことでしょう。特に私の経験では、1つの論文が複数の内容を含んでいて、関連を追おうとするとこんがらがってしまうということが何度もありました。

その時にtwitter上で教えていただいたのが、こちら。

②で見つけた論文を入力してみます。例えば、私が初めてお友達になった論文でやってみましょう。

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こんな感じで、その論文と他の論文との繋がりを視覚的に表してくれます。

終わりに

残念ながら、検索したら自然に必要な文献を集められるのではなく、結局論文をある程度読んでいかなければ最終的には分かりません。ただ、検索の段階である程度負担を軽減することができれば、精神的には安定するかも知れません。以上でした。


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