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オープンDの音色を追って 46 ~NHKラジオ『ふんわり』ボーカル出演・その1・ロックミュージカル『HAIR』オーディションでのトミーのこと~

(約4分で読めます)

 前回のマークのお誕生日の記事をマガジン「邦楽まとめ」に入れていただきました。
 ありがとうございます。

邦楽記事まとめ

『シークレット ゾーン(+4)』[2014Remaster]は買ったのですが、落ち着いて聴く時間がとれないので、トミーの誕生日まで温存することに決定しました。
 今月22日までおあずけです。

 2月8日のNHKラジオ第1『ふんわり』に、ボーカルが出演しました。   
 2月15日午前9:55まで聴き逃しで聴けます。

ゲストは、六角さんが、その類まれな音楽性にかれ、ずっとお会いしたいと熱望していたシンガーソングライター(元GARO)大野真澄さんです。

NHKラジオ らじる★らじる ふんわり シンガーソングライター・大野真澄さん登場♪

 パーソナリティーは六角精児。
 私は『相棒』の米沢鑑識官でしか知らなかったのですが、バンドもやっていて、音楽に非常に詳しい。
 さらに番組にメールを送って来たガチのGAROファン「すとうさん」。調べてみると、東映で『相棒』などを手掛けていたプロデューサーの須藤泰司。六角精児の曲の作詞をしている人です。
 ボーカルとのトークは必然的に盛り上がります。

 ここで一つ判明したことがあります。
 1969年のロックミュージカル『HAIR』についてです。
 この舞台のオーディションでボーカル、マーク、トミーが出会ったのは、GAROファンなら周知の事実です。
 実際に舞台に出演したのはボーカルとマーク。では、トミーは?
 文献には「オーディションで落選」「受かったが団体行動が性に合わないため辞退」と二通りの記述があります。
 どっちなのでしょう。
 マークが雑誌のインタビューやラジオで語ったところによると「残念ながらトミーは落ちてしまった」。

 今回のラジオで、ボーカルは『HAIR』について以下のように話しました。

「オーディションでドラムを叩いていたのは高橋幸宏」
「そのお兄さんの高橋信之さんが音楽をまとめていた」
「『HAIR』が始まってからはキーボードは柳田ヒロ」
「マークはオーディション受かったんですけど、トミーはリハーサルが始まる前にやめちゃったんですよね。途中でぬけ……まぁ、あと、GARO作ってから『ああ、なるほどな』と思ったけど。そういうことが起こるってことに関しては」
 聴いたニュアンスでは、リハーサルではなくオーディションの途中で、かもしれないと思いましたが、トミーは受かっていたようです。
 けれども、ぬけてしまった。
 後年、GAROをやめると言い出したのもトミーでした。
 ボーカルは以下のようにも言っていました。
「堀内はアコースティックとエレクトリックを混ぜてやりたかった。僕も同じ。ところが日高はどちらかというとエレクトリックのバンドにしたかったっていうのがあって、だんだん意見は分かれてたんだけど」
 ……そういう感じなのですね。

 先天的な気質の分類の中に「ソリタリー(solitary)」があります。
 一人でいるのが平気、むしろ一人でいる方が気楽だったり能率が良かったりする人のことです。
 トミーはソリタリーだったのかもしれません。
 なんといっても『一人で行くさ』の作者です。
 しかし、GARO以前にも以後にも複数バンドを組んでいます。
 目指す音楽をするためには、バンドを組まなければならなかったのでしょう。
 音楽がデジタルになった今なら、一人で全部やることも可能です。
 でも、全部を生の音で合わせたいとなったら、バンドメンバーは必須。
 トミーなら、どうする?
 訊いてみたいです。

 今回のラジオでボーカルが選んだGAROの一曲は『吟遊詩人』。

アルバムの詞全体を阿久悠さんが作ってくれて、僕はそれを読んだとき、ものすごくGAROとして、ちょっと詞が弱いとかいろいろ言われたことがあったんだけど、これで、良い作品になるんじゃないかなと、このアルバム、思ったんです。
それのテーマ曲でもあるんですけども『吟遊詩人』という曲を。
「GAROってこうだったの?」っていう感じだと思います。
こういうのがGAROの本質みたいな曲です。
『吟遊詩人』。

ふんわり シンガーソングライター・大野真澄さん登場♪ 9時台
2月8日(木)午前9:05放送
2024年2月15日(木) 午前9:55配信終了

 全長7分強の曲なので、トミーのソロの ♪大都会の羊飼いと までしかかけてくれないんですね。その後は、トークのバックグラウンドにされてしまって。
 番組後半でのCSN『青い目のジュディ』は同じくらいの長さなのにフルでかかりました。だったら『吟遊詩人』もフルサイズでお願いしたい。

 GARO BOXのDVDに入っていた『ヤングインパルス』での『吟遊詩人』フル演奏は貴重です。
 tvkは偉い。

ヤングインパルスでの『吟遊詩人』

(つづく)
(文中敬称略)

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