オープンDの音色を追って 69 ~GAROと広島平和音楽祭とシタール~
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記事見出し画像は、GAROファンの先輩からいただいた写真です。ありがとうございます。
暑中お見舞い申し上げます。
甲子園球場が銀傘(内野の座席を覆う屋根)をアルプススタンドまで拡張する計画を発表したり、夏の高校野球に二部制を導入したりするそうです。
命にかかわる暑さということで、皆様もどうぞお気をつけて。
GAROの夏には、こんなイベントがありました。
広島平和音楽祭です。
GAROはこの音楽祭の第一回に出演しています。
演奏したのは『春のボート』(作詞:山上路夫 作曲:すぎやまこういち)。
早春に店開きしたばかりのボート屋で舟を借り、彼女を乗せて漕ぎ出す青年の歌です。
「いつまでもこんな平和な日が続くように」との思いが込められています。
この曲のリードボーカルをつとめたボーカル(大野真澄)は、次のように振り返っています。
マークも自分のblogにこのように書いています。
ボーカルの解説には「1973年の広島音楽祭用に急造された作品」とありましたが、正しくは1974年ですね。
広島平和音楽祭の側から調べてみても、開催が決まったのは1974年3月となっています。
美空ひばりは第1回と第15回(1988年)に出演しています。
1988年はGAROが解散した後ですので、マークが美空ひばりと楽屋で会ったのは1974年の第1回で間違いありません。
「エレキシタールのイントロで始まる春のボート」ですが、このシタールを使った編曲は誰? と思って調べるのですが、情報がありません。
GARO BOXの歌詞カードにも載っていないのです。
御存知の方、教えてください。
シタールはマークが『姫鏡台』で弾いていましたね。
このときトミーがお琴を弾いているのも、なんともいえずシュールなのですが……。
マークのblogによると、シタールは銀座の十字屋楽器店で買ったそうです。
前々からシタールには興味があって、十字屋で扱っていることは知っていたとか。
ポップミュージックにシタールを導入したのはやはりジョージ・ハリスンでしょうか。
ロックのリードギタリストはシタールに行き着く……?
(つづく)
(文中敬称略)
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