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オープンDの音色を追って 38 ~ムッシュかまやつWEB記念館の動画にGARO~

(約5分で読めます)

 寒くなってきましたね。
 仕事から帰ると、駐輪場に置いた自転車の前カゴに枯れ葉が溜まっています。
 ♪あのときは 道に 枯れ葉が~ 

350回もクリックしていただきました。

 ありがとうございます。
 皆さんにGAROのことを伝えたい一心でやっています。

 前回、YouTubeのムッシュかまやつWEB記念館Monsieur Foreverに、かまやつひろしとGAROが共演している動画が上がっていることを書きました。
 その直後に、その動画の続きが上がっていました。
 こんなに立て続けに貴重映像を見せてもらっていいものか。
 井上堯之バンドが登場です。

 ベースはサリー=岸部修三(現・岸部一徳)なので、タイガースとスパイダースの共演ということになりますね。
 前回の動画では、ボーカルがお姉さんの結婚式に出ていたという話題がありました。今回でも、ドラムの原田裕臣が四月に結婚、ギターの井上堯之が明日結婚式だと、かまやつひろしが言っています。
 ちょうどそういう年頃の人たちが集まっていたのか……。
 明日結婚するのに舞台に出ていていいのか、準備があるんじゃないのかとか、余計なことを思ってしまいます。

 GAROは十八番のCSN&Y『Woodstock』、そして『パン屋のトム』を一緒に歌います。
 マイクの位置を直す三人。
 一旦ハケてアコースティックギターを持って出て来るマーク。
 一本のマイクでコーラスをするトミーとマーク。
 三人ともギターを持たず、並び順も普段とは違って下手からボーカル、トミー、マークになっているGARO。
 イレギュラー要素が満載です。
 まさに貴重映像。
 それと、当然なのですが、皆さん演奏が上手いですね。
 何でもなくやっている感じがかっこいい。

 コロナ禍前に、アニメのアフレコ現場で、アイドルのコンサートの音作りをしている人に会ったことがあります。
 話を聞いて、ライヴであっても、生歌、生演奏とは言い切れない部分があるのを知ってしまいました。デジタル技術でのアシスト率が思った以上に高かったです。
 なんとなく「そうじゃないかな」とは思っていたので、驚きはなかったですが。
 そりゃそうですよね。AIが進歩してビートルズの新曲が作れてしまう昨今ですものね。

 GAROを含めて同時代のアーティストを見ると、さんざん客前で生演奏して歌ってきた人たちの地力の強さが味わえます。

 そして、ボーカルの復帰はいつになるのか。
 もうすぐだとは思いますが。
 ボーカルはNHKの『ラジオ深夜便』11月21日午前4時に(収録で)出演しました。
 タイトルは「明日へのことば/唄うことが大好きなんです」。
 三橋美智也やフランク永井の曲を歌っていた大野真澄少年が洋楽を聴くようになり、ビートルズに出会い、夢中になった経緯。
 ノートにきちんとヒットチャートを書き記していた几帳面な性格。
 中学に入り、友だちからクラシックギターを借りて弾き始めたこと。
 弾きながら歌うのはむずかしいので、ギターは上手い人に任せて自分は歌えばいいと思ったこと(これはGAROで実現しました)。
 初めて歌でお金を稼いだのは、「一宮いちのみや の駅前のデパートの屋上でやった『怪獣王子』のイベント。5人編成のバンドで一万円貰った! その頃の大卒の初任給が二万円二千円と聞いていたからなかなかの金額だった」。
 怪獣王子。
 このテレビ番組のことでしょうか。

連続テレビ番組『怪獣王子』

 だったら特撮好きな私の得意とするところです。
『怪獣王子』は『マグマ大使』に続いて、1967年から1968年にかけて放送された番組です。
 飛行機事故で火山島に流れ着いた日本の少年が野生児として生き残り、島の恐竜を使役できるようになるという特撮もの。タイトルには怪獣とありますが、実際に登場するのはブロントサウルス様の首の長い恐竜です。
 1967年にはボーカルは18歳。
 イベントの内容や、何を歌ったのかは語られませんでした。
『怪獣王子』は主題歌も挿入歌も女声曲なのですが、それを歌ったのでしょうか。
 聴いてみたかったですねー!
『怪獣王子』の側から調べてみると、制作費がかさんだために「関西のデパートや福井の旅館で『ぬいぐるみショー』を開催して予算の穴埋めに努力した。」とあります。
 このショーが名古屋にもやってきたものと思われます。
 実はGAROはあるテレビドラマの主題歌もやっていたことがあるらしいので(現在調査中)、GAROによる特撮主題歌があったら。どんなに嬉しかったことでしょう。
 こじつけて言うと、マークが音楽指導した歌手のリストに入っている松原剛志が『海賊戦隊ゴーカイジャー』の主題歌をはじめ、東映、円谷プロ作品で多くの曲を歌っています。
 GAROの弟分のTHE ALFEEはウルトラマンシリーズで複数の曲を手がけています。
 ウルトラマンフェスティバルに行くと会場内にTHE ALFEEの歌声と高見沢ギターが繰り返し流れていることは、THE ALFEEファンの方にはあまり知られていないかもしれません。
 マークもトミーもミクロス・ローザの映画音楽が好きだと言っていましたから、依頼すれば受けてくれるはず。
 トミーが『吟遊詩人』のときのようにヘビーに弾いてくれれば、戦闘シーンが映えること間違いなしです。
 トミーは、やっていたバンド名が「ゴジラ」だったこともあるのですから、怪獣、お好きですよね?

(つづく)
(文中敬称略)

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