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オープンDの音色を追って 33

(約5分で読めます)
 いよいよ秋が来ましたね。

このたび「スキされた数」が300回になりました。

 お読みいただきありがとうございます。
 皆さん、どうぞGAROの音楽を聴いてください。
 決して決して『学生街の喫茶店』だけのグループではありません。
 むしろそれ以外の魅力をたくさん味わって欲しいです。
 一時、音源が入手困難だったようですが、現在はいろいろなサイトで配信されています。

 前回、サントラを手に入れたロックミュージカル『HAIR』(1969)のことを書いたところ、GAROファンの先輩から情報をいただきました。
 GAROファンの先輩方は皆さん親切で、なんでこんなに良くしてもらえるんだろうと思っています。
 本当にありがとうございます。
 マークのblogによると『HAIR』の公演が始まる前、出演者一同で『題名のない音楽会』に出演したとのことです。

ヘアー公演が始まる直前 ヘアートライブ全員「題名の無い音楽会」のTVに出ました。

マークが初めてキャンティに行ったとき何人かの著名人...
その時、題名の~の司会者の黛敏朗さんがマークのテーブルの隣。すっごく緊張しました(^^ゞ(^^)

MARKWORLD_blog 2012.03.10.Sat | あの頃 |

以前から『ヘアー』に心酔していた作曲家の黛 敏郎は、自分が司会・構成を務めるTV番組『題名のない音楽会』に日本キャスト陣をゲストとして招き、実際に舞台の何曲かを再現することで、保守的なクラシック・ファンたちにこの革命的なミュージカルを啓蒙し話題を呼んだ。

CD『HAIR』~日本オリジナル・キャスト ブックレット 中村俊夫

 動画投稿サイトにこの番組の一部がUPされていると教えていただきました。
 概要欄:1969年11月の『題名のない音楽会』より、同年12月5日東京初演のロックミュージカルHAIRの主演・加橋かつみとトライブ、プロデューサーのB・キャステリ、司会の黛敏郎。

 画面が暗く乱れているので非常にわかりにくいですが、マークが映っています。

プロデューサーの話を聞くマーク?
全員で『アクエリアス』を歌うマーク

 有名になってからのマークはサングラスがトレードマークでした。
 ですからグラスがないとわかりにくいのですが、特に下の画像はマークで確定だと思います。

 この件と一緒にいただいた情報には、私がずっと不可解だと思っていることに関するヒントもありました。
 マークはボーカルとダブルキャストで「ウーフ」という役に抜擢されたのですが、Wikipediaには「本公演でこの役を演じることはなかった」と注釈がついているのです。
 ……どういう意味?
 わかりにくいですよね。
 それがわかるかもしれないので、現在、文献をあたっています。

 それから、『HAIR』のパンフレットの画像もいただきました。
 ジェニー役:山田泰美のコメントに注目です。

『HAIR』パンフレット

 この文言は……アルバム『GARO』を聴いた人ならピンときますね。

 また、ネットでは当時の雑誌記事を見かけました。

 ミュージカル『ヘアー』出演者グループ
 ニューヨークをはじめヨーロッパ各国で公演され話題をよんだヒッピー・ミュージカル『ヘアー』がいよいよ日本でも旗あげする。
 この劇にあつまった若ものたちはきびしいオーディションを無事通過した40人。男女半々のメンバーだ。平均年齢は18歳。歌って踊ってとびあがって、とはげしいケイコがつづけられている。12月5日の初日めざして、彼らの目は異様に光っていた。

 という本文とともに出演者の集合写真が載っていました。
 その写真も不鮮明なので、マーク、ボーカルがどこにいるのかわかりません。人数的に全員揃ってはいないので、不在の可能性もあります。
 複数の人が舌を出したりして煽るポーズをとっているので、「彼らの目は異様に光っていた」という一文が、何か良からぬものをキメているように読めてしまいます。
 事実、予定されていた大阪公演が中止になったのは……そこにはこれ以上触れないことにします。

 そして前回マークが歌った『人のすべて』について「讃美歌のような」と書いてしまいましたが、あの曲はジャンルでいうとゴスペルですよね。
 讃美歌なのは当たり前でした。申し訳ありません。
 他の曲にも随所にゴスペル要素は入っており、出演者の一人である小坂忠が後に牧師になったのには、この舞台での経験もベースにあるのではないかと思っています。

 マークが『HAIR』や小坂忠について語ったラジオはこちらです。

 オーディションの三次審査がダンスだったことを恥ずかしがっていますが、スポーツ万能のマークのことですから、難なくこなせたのではないでしょうか。
 トミーもボーカルも踊ったって。見たかったですね。

(つづく)
(文中敬称略)

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