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オープンDの音色を追って 65 ~TAKAMIYが語ったGARO~

(約4分で読めます)

 アルバム『GARO singles&origins』が好調のようで、これを機に新しい展開があれば嬉しいですね。

 6月23日のTBSラジオ『高見沢俊彦のロックばん』は「roots of TAKAMIYタカミー」。
 ボーカルに頼まれて『GARO singles&origins』にライナーノ-ツを書いたことから始まって、いかにGAROが衝撃的だったかという話がされました。

 余談ですが、タカミーの表記はどう書くのが正しいかネットで調べていたらTAKAMIYブランドの宝飾品が出て来てビックリしました。ジュエリーも手掛けておられるのですね。すごい。

 以下、太字がTAKAMIY談のまとめです。

●『GARO singles&origins』の一曲目は『演奏旅行』。
 これはステージを意識した選曲、曲順だと思う。

●高校生のとき、日比谷の野音で初めてGAROを見た。
  CSNの『青い眼のジュディ』を完全にコピーしていたのを聴いて「本家より上手い?」と驚いた。

 私もそう思います。失礼ながらCSN(&Y)よりいいなぁ、と思うことがたびたびあります。

●GAROは、フォークではなくロックバンドのイメージ。日本のアコースティックグループで唯一聴いていたのがGARO。

●今日かける曲はどれがいいか? と考えて、デビュー曲の『たんぽぽ』にした。
  当時のフォークにあった生活感、メッセージ性はちょっと苦手で、夢のある曲が好きだった。
  デビュー盤の『たんぽぽ』『一人で行くさ』は、A面B面逆の方がいいんじゃない? とは思った。後年、歌詞を含めて『たんぽぽ』は、これがGAROなのかなー、と。

『たんぽぽ/一人で行くさ』

 私も『たんぽぽ』が良くないとは決して決して思いませんが、デビュー曲にするにはマニアックかと。
『一人で行くさ』で音楽界に船出した方がわかりやすかったのではないかと思います。

●『学生街の喫茶店』は、GAROファンとしては納得していない。
 A面の『美しすぎて』は素晴らしく良い。
 B面は一回聴くと二度と聴かない、そういう感じの曲だった。
 僕が持っていたのは『美しすぎて』がA面の盤。ボーカルさんからは「おまえこの曲嫌いだったんだろ?」と言われる。

ALFIEに入ったとき、坂崎もGAROが好きだったので意気投合。
  74年にALFIEがデビューしたら、同じ田辺エージェンシーにGAROがいた。

ALFIEのデビュー盤『夏しぐれ』

●大学2年のとき原宿で一人暮らしを始めた。ボーカルさんが近所に住んでいていろいろと世話になった。音楽以外の話も聞いた。恩人である。

●後から聞いたら、トミーもマークもロック少年。だからギターの弾き方がエレキっぽい。今の時代に合った曲がGAROには多い。

●トミーが松崎しげるとやっていたミルクは、グループサウンズ系のバンド。その雰囲気が好きだった。
(GAROの8枚目のシングル)『一枚の楽譜』は好きで、僕はよく一人で歌っていた。

『一枚の楽譜』

『一枚の楽譜』は本当にGSみたいで、トミーのソロとしてなら良いのですが、GAROの曲としてはハモりがほとんどなく、アレンジではギターよりホーンが目立っているので物足りません。
 ライヴではトミーがエレキを弾いているようですが。

●ギターテクニック、ハーモニー。プロとはこういうものなんだって肌で感じた。ミュージシャンシップの高い三人なので、そこを目指した。

●(ラストアルバム)『三叉路』で「さすがだな~」と思った曲は『夜間飛行機』。

『夜間飛行機』のイメージで描かれたという『三叉路』のジャケット。イラストはペーター佐藤。

 なんといってもツインギターがかっこいいですもんね!

(つづく)
(文中敬称略)

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