オープンDの音色を追って 2024新年のご挨拶
今日で松の飾りもとれます。
明けまして……おめでとうございますとは言えない惨状に、元日からずっと動揺しています。
遅ればせながら、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
旧年中はたいへん多くのアクセスをありがとうございました。
GAROファンの先輩方も親切にしてくださり、いろいろと教えていただきました。
知れば知るほど「GAROは近代史として教科書に載っていてもおかしくない」と思うようになっています。
暮れに「オール讀物」一月号を買いましたので、先ほどから高見澤俊彦『偏屈王』を読み始めました。
富川護・通称トミーというベテランミュージシャンが登場していますよ。
そのトミーと、主人公のギタリスト(58年、黒のレスポール・カスタム弾き)との会話で物語世界に引き込まれます。
こういう感じのミュージシャン同士の会話は読んだ覚えがあります。
萩原健一『ショーケン』(講談社)にあった、萩原健一と石間秀機のやりとりです。
それだけリアリティがあるということですね。
そういえば『太陽にほえろ!』の有名なテーマ曲が作曲:大野克夫、演奏:井上堯之バンドになったのは、萩原健一が出演するにあたって出した条件の一つから。それは「グループサウンズの仲間によるロック」を作ること。なんとクランクイン前日に発注が決まり、シュープリームスの『You Keep Me Hangin' On』がヒントとなっているそうです。
『偏屈王』の詳しい感想はまた後日。
GAROには「ユアーズガロ」というファンクラブがあり、そこでファン宛てに「新年のご挨拶」という音声が配布されていました。
70年代半ばのことですから、メディアはソノシートかな? と思ったら、 75年のお正月にソノシートで配られたそうです。
ソノシートというのは、塩化ビニール製の薄いレコードのことです。
昭和の絵本や学年誌には、よくソノシートの「テレビまんが(アニメーションのこと)主題歌」やオーディオドラマが付いていたものです。
GAROのご挨拶はとりとめのない鼎談ですが、フリートークは貴重かと思います。
当時は音楽番組だけでなく、バラエティ、モノマネや運動会の番組にも出まくっていたと聞くGARO。
もっとビデオが普及していた時代なら、トークもたくさん残っていたのかもしれませんね。
(文中敬称略)
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