オープンDの音色を追って 68 ~BUZZとブレッド&バターとBREADとGARO~
(約5分で読めます)
あまり雨が降らないうちに梅雨明けが宣言されてしまいました。
水不足が心配です。
GAROを追っていると、メンバーが影響を受けたであろう洋楽や、同時代の邦楽も気になってきます。
私はあまり音楽には詳しくないので勘違いしていることも多いです。
先日まで混同していたのがBUZZとブレッド&バターとBREADです。
全部「B」から始まるからといって区別がつかないのは、我ながら乱暴だと思います。
BUZZ
BUZZといえば「ケンとメリーのスカイライン」のCM曲です(だいぶ情報が古い)。
CMだけにサビの部分しか知らなかったので、この機会に全部聴いてみました。ゆったりとしていてスケールの大きい良い曲です。
BUZZは昨年からBUZZ NEXTとして活動をしています。BUZZ NEXTコンサートにはボーカルがゲスト出演しました。ボーカルはBUZZの1973年のシングル『朝』の作詞をしています。
それから、メンバーの東郷昌和のソロとして『SHADOWY DREAM』(『超獣機神ダンクーガ』エンディングテーマ)という作品を見つけました。
ダンクーガ。奥田誠治監督のアニメです。
奥田監督とはコロナ禍前に何件かの仕事を御一緒していました。それ以前にはアニメ『星のカービィ』で自分が脚本を書いた回の絵コンテを担当していただいたこともあります。
なので、間接的ではありますが、勝手にBUZZとご縁があったような気分になっています。
ブレッド&バター
以前ラジオでボーカルがブレッド&バターについて、こう言っていました。
「GAROがあるプロダクションと契約を結ぼうとしたときに、シローとブレッド&バターが結成されたので『男性三人のグループはこれ以上要らない』ということで、我々は無しになった」
ザ・タイガース解散後の岸部シローとブレッド&バターが組んでいたことがあるのですね。
1971年にシングル『野生の馬』『バタフライ』、1972年にアルバム『Moonlight』が出ています。
『Moonlight』はマークがギターで参加しているので聴きたいのですが、廃盤。ディスクユニオンに行かなければ、と思っていると、なんと地元の図書館にあることがわかりました。猛暑が去ったら借りに行きます。
ブレッド&バターは、マークがGARO解散以降37年ぶりに復活したときのアルバム『時の魔法』に参加していますし、その後ジョイントライヴも行なっていました。
ブレッド&バターにはGAROとは別の方向から調べたときにも行き当たりました。
最近秦野市について調べる機会があり、秦野の特産品が葉タバコだったことを知りました。そこで『タバコロード20』という曲があることを知ったのです。
早速聴いてみると、これはまさしく秦野、丹沢山系をドライブする歌。このとき初めてブレッド&バターの曲をちゃんと聴きました。
歌い出しの声が松任谷由実に似ていて、一瞬、女性!? とビックリしました。偶然なのか、この曲の作詞はユーミンです。ブレッド&バターのお二人は茅ヶ崎出身の湘南ボーイなんですね。だったら秦野も近所ですね。
ブレッド&バターはパナホームのコマーシャルソング『家を作るなら』も歌っています。
これは元々加藤和彦のアルバムに入っていた曲で、コマーシャル用に書かれたものではありません。それがナショナル住宅建材株式会社のCMに使われることになり、1973年にシングルカットされたそうです。
歴代CMで何組ものアーティストによりカバーされ、ブレッド&バター版は2001年です。
BREAD
以前は、ブレッド&バターを「海外のバンドじゃないの?」と思っていました。違うって。アメリカのバンドはBREADの方だって。
洋楽に詳しくないのになぜBREADを知っていたのか。
振り返ると、GAROファンになったばかりのときに読んだマークのblogのおかげでした。
マークが「今週の一曲」コーナー(おすすめの曲がなんと全部で145作品も紹介されています)で『guitar man』を取り上げていたのです。
Guitar Man. マークとトミーのことみたいですね。
アルバム『GARO2』B面の洋楽カバーではトミーがBREADの『Baby I'm-A Want You』を歌いました。この曲、訳詞・ガロとなっていますが、本当はボーカルだそうです。
BREADのジャンルはソフト・ロック、バラード・ロックとなっていますから、GAROと同じカテゴリです。
ロックにしては歌声がやさしいところもGAROと同じです。
ビートルズ、CSN&Y、ポコ、ビージーズなど、GAROきっかけで聴くようになったアーティストは大勢います。
(つづく)
(文中敬称略)
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