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オープンDの音色を追って 57 ~公園通りからピクニックを経て思い橋まで~

(約5分で読めます)
 皆さん、GWをどうお過ごしですか?
 私は休みではないので、特に何もありません。
 出かけ仕事のときは下北沢や表参道を通るので、外国からの観光客を含めて遊びに行く人々で、電車が非常に混んでいます。

 今日は、今まで書いてきたことの補足と、小ネタです。


公園通り

 4月23日に、予約してあったCD『公園通り』が届きました。
 25日発売だと思っていたので、少し早かったですね。
 GAROファンの皆さんは、もちろん手に入れておられますよね。
 私にとっては初めて手にするGAROの新譜です。
 厳密に言うと新譜ではないのかもしれません。
 しかし、ファンになってから新しく発売されたものを買ったのは初めてなので、記念すべきことです。
 それに、50年以上前の非売品が改めて売り出されるなんて、GAROの人気は尋常じゃないな、と思います。
「メガジャケ」というものも初めて見ました。
 GAROグッズを持っていない身にはありがたいです。
 額に入れようと思います。

メガジャケとシングル盤


 兵庫県出身の私にとっては、渋谷も公園通りも身近なものではありません。
 渋谷に公園なんてあったかな? と思うくらいです。公園通りの公園とは、代々木公園のことなのですね。
 それと、この曲のプロモーション元の「パルコ」がイタリア語で「公園」だということも由来だそうです。
 公園通りになる前の呼称は区役所通りだそうで、それではあまりお洒落ではないし、ヤングカルチャーの香りもしませんね。

 渋谷といえば、ジァン・ジァンにはGAROも出演していたようです。
(下画像、fc2 hp「小劇場 渋谷ジァン・ジァン」より)

ジァン・ジアン1971年2月スケジュール

 ジァン・ジァンについては、トミーが、ステージをやりたい劇場として言及しています。

Q: どんなStage(ステージ)を創りたい?
トミー: 例えば、渋谷のジャンジャン(音楽喫茶)のような所でのリラックスしたムードのステージや、 野音みたいな所で、いろいろなミュージシャンとも演ってみたい。

1974年ファンクラブ会報

リスナー投票が行われたラジオ番組とは

『学生街の喫茶店』の次に出す曲が、ラジオリスナー投票で決められたという件。
 1973年の3月、ラジオの深夜放送で、GAROの新曲候補作が流されました。
『君の誕生日』『散歩』『君の肖像』『憶えているかい』の4曲です。
 リスナーのリクエストによって新曲が決まる、というキャンペーンだったのです。
 なお、この4曲のレコーディングには、入院していたボーカルは参加していません。
 結果、『君の誕生日』が選ばれ、そのB面には『散歩』が入りました。
 という話は以下の記事にも書きました。

 このときキャンペーンが行われたラジオ番組は何だったのか。
 後年、ボーカルがラジオ(「ガロ」結成から「なごみーず」まで 大野真澄ロング・インタビュー FM NACK5 WEEKEND PARTY FOREVER YOUNG 2007年6月9日)で話していました。
「ニッポン放送の深夜、亀渕さんの番組で」ということでした。
 1973年3月に放送中だった亀渕さんの番組とは。
亀渕昭信かめぶちあきのぶのオールナイトニッポン(ビバカメショー)』です。

『亀渕昭信のオールナイトニッポン』は、ニッポン放送の深夜番組『オールナイトニッポン』で1969年5月から1973年6月にかけて放送されていたラジオ番組。当時ニッポン放送の社員だった亀渕昭信がディスクジョッキーを務めた。

Wikipedia


『ピクニック』(作詞/山上路夫 作曲/堀内護)の詞について

ピクニック

ボーカル
「最初僕が詞を書いたんですよ。
 映画館にブラッと二人で出かけて、看板を見て、そういう若い二人の恋愛模様を僕が書いたんですよ。そしたら、また、山上(路夫)さんの『君は靴をぬいで……』。
 ちょっと待ってよ。もうそういう歌詞のものはもういいんじゃないのかなと。もう、いい加減、そういう可愛ぶった詞じゃなくて、ちゃんともうちょっと年相応の作品でどうなのかな、っていうのがあったんですよ。
 でも、まあ、やっぱり山上さん、うまいんですよ。まとまってるんですよね詞がね。
 だからもう、プロデューサーが最終決定しますから。
 ミッキー・カーティスさんが決めて、じゃあ、ボーカルの詞もあるけど、こっちにしようっていうんで山上さんの詞で」
(「ガロ」結成から「なごみーず」まで 大野真澄ロング・インタビュー FM NACK5 WEEKEND PARTY FOREVER YOUNG 2007年6月9日)

50年前のドラマにGAROの曲

 tvkが平日の午後に「懐ドラ」という枠を設けています。
「木下恵介アワー」という木下恵介プロダクションが制作する30分枠ドラマを再放送しているのです。
 今やっているのは『思い橋』。1973年4月~9月の作品です。
 私は30分ドラマが好きですし、『思い橋』には『仮面ライダー』終了直後の藤岡弘が出ているので、特撮ファンとしてもこの再放送を見ています。
 すると、4月22日再放送分の第16回でびっくりすることが起きました。
 若い社会人が集まる喫茶店。松坂慶子や仲雅美が語り合うシーンのBGMがGAROだったのです。
 最初はGAROのことばかり考えている自分の錯覚だと思いました。
 幸いこの回は録画してあったので見返しましたら、本当にGAROだったのです。

『思い橋』第16回。ナウなヤングのオーダーはコーヒーゼリー。

 喫茶店のシーンは時間の経過を挟んで二回あり、一回目のBGMは『涙はいらない』。二回目は『ディスカバー・ピクニック』でした。
『ディスカバー・ピクニック』!? 知る人ぞ知る、ボーカルの曲です。
 この2曲が入っているのは1972年10月発売のアルバム『GARO3』です。
 こういう場合、監督が好きな音楽を選定していることが多いです。監督は、桜井秀雄となっていました。桜井監督はGAROがお好きだったのかもしれません。

(つづく)
(文中敬称略)

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