オープンDの音色を追って 37 ~『高見沢俊彦のロックばん』でGAROの話~
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第34回でボーカルについて
「スケジュールを見ると、11月12月はライヴでたいへんお忙しいので、くれぐれも体に気を付けて欲しいと思っています。」と書きました。
心配が的中し、11月17日の長野は当日に出演が取りやめとなり、太田美知彦ワンマンライヴになったそうです。その後のスケジュールも何件か中止になりました(大野真澄Xオフィシャルアカウントに詳しく出ています)。
今年は特に、猛暑→秋? あった?→寒い!→かと思えばまた暑くて半袖……というような気温の乱高下。体調を保てている人の方が少ないのでは?
とにかく再度ご自愛ください、と言わせていただきます。
先週のTBSラジオ『高見沢俊彦のロックばん』は、GAROについての話でした。
ウッドストックの映画が公開されて以来、CSNのコピーをする人は多かったけれど、抜群に上手かったのがGARO。日比谷の野音でGAROを見て憧れた。ギターにストラップをつけずに、足を台にかけ、その上にギターを置いて演奏するのがカッコ良かったと。
「自分も坂崎も大好きな曲」として『一人で行くさ』をかけていました。
アルバムでは『GARO3』が好きだそうです。
『学生街の喫茶店』は、GAROファンからすると「ちょっとどうかな」。ボーカルからは「おまえこの曲嫌いなんだろ」とよく言われるとのことです。
そしてボーカルから「曲を作らないとダメだ」と言われて目標を一か月30曲に定め、一生懸命作ったそうです。
私は、THE ALFEEは長続きしたGAROだと思っていますし、(旧名)ALFEEがオリジナル曲でヒットが出るまで頑張れたのもボーカルのおかげだと思っています。
『メリーアン』でALFEEが紅白歌合戦に出場したのは1983年。
GAROが紅白に出たのが1973年。ちょうど10年後経っているのですね。
という点でも、THE ALFEEはGAROを継いでいますね。
今回のラジオは、実際に初期からGAROをその目で見ていて、メンバーと交流もあった立場からの話。30分の番組でしたが、もっと聴いていたかったです。
YouTubeのムッシュかまやつWEB記念館Monsieur Foreverに、1972年3月20日『親子リサイタル』(六本木俳優座)の動画が上がっていました。
演奏も歌も上手なのは言うまでもありません。
貴重なのは、ステージ上で軽々とチューニングを変えてしまうマークとトミーが見られることです。
それに、マークとトミーはいつもと並びが逆です。
トミーは何の上に座っているのでしょうか。足がステージに着いていなくて、ちょっと可愛いですね。
同じチャンネルには、1975年2月28日『我が良き友よ』ヒット祈願・神田川上りwithガロ+オレンジ(浜松町釣舟屋はしや↔東京湾↔飯田橋)の動画もあります。
このキャンペーンにはトミーは参加していないようです。
ときどきびっくりするような貴重映像が上がってくるので、YouTubeのチェックは欠かせません。
また、X(旧Twitter)で、高橋信之(高橋幸宏兄)が『HAIR』とGAROについて書いているのを読みました。
高い声で通った……。
『HAIR』の劇中歌『人のすべて』でソロを任されているのを聴いても「そうだろうな」と納得のいく理由です。
そしてここでもかまやつひろしが果たした役割の大きさが語られています。
『我が良き友よ』が有名ですが、ライヴでGAROと一緒に歌った『どうにかなるさ』や、アニメ『はじめ人間ギャートルズ』のエンディング『やつらの足音のバラード』、いいですよね。
原作のマンガ『ギャートルズ』は1965年から青年誌で連載が始まっています。ギャートルズって、ビートルズのもじりですよね?
マンガには「この話はヘイジュードを聞きながら読んでください」と書かれたコマがあったらしいです。
ああ、いろいろとつながっているんだな。マークとトミーが提供した曲があるから、かまやつひろしの『あゝ、我が良き友よ』も聴きたい。加橋かつみの『パリII』も。
他にもマーク、トミーがそれぞれギタリストとして参加しているアルバムも複数あるので、まだまだGARO探求の旅は続きます。
というか、GARO以後のメンバーのアルバムは『ウッドストックの夏』(GOOD FRIENDS)と『時の魔法』(マーク from GARO)しか持っていないのでした。
特にトミーのはレコードもCDも恐ろしい値段になっています。オンデマンドで出してくれないものか。
(つづく)
(文中敬称略)
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