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12月です。
クリスマスソングのプレイリストを聴いていると、アレンジされた讃美歌が流れてくることがあります。
マークのやさしい声で讃美歌を歌ってくれたらなぁ。聴きたいなぁ。
もっとAIが一般的になったら、ボーカロイドみたいにGAROのメンバーの声を使って好きな曲を歌わせることができるのでしょうね。
GAROのメンバーが好きなアーティストは、もちろんCSN(&Y)。
それがベースにあって、その上で、ボーカルが特に好きなのはビートルズ。
トミーが特に好きなのはエリック・クラプトンと、彼が所属していた複数のグループ。
マークはいろいろなアーティストを幅広く好きだったようです。ギタリストに関してはクラプトンよりジミヘンだとか。
エリック・クラプトンは、何度も日本公演をしています。
GAROファンクラブの会報にトミーは、1975年の武道館公演を観に行ったことを書いています。
以下はムック本『エリック・クラプトンのすべて 第2集』(1975年4月21日/株式会社エイプリル・ミュージック発行)に寄せたトミーの手記です。
今日では放送禁止用語にあたる言葉がありますが、オリジナルを尊重して引用します。
この表現力はどうでしょう。
誰にでもわかりやすい食べ物にたとえてギタリストのタイプを説明するとは。
トミーは音楽だけでなく、文章にも才能がありますね。
音を加工せずに演奏することを「かけ」とは、粋です。さすがは深川の江戸っ子です。
それに、トミーの実家は食堂。
家業での生活に根差した感覚で説明したことにもなっています。
クラプトンは今年2023年にも来日していましたね。
そのときSNSに「日本はクラプトンを甘やかしている」「以前見に行ったが良くなかった。もう行かない」と書き込んでいる人がいました。
そのことから、出来ばえにムラがあるアーティストなんだな、と思っていました。
上記のトミーの手記にも「BLIND FAITHのライヴのギターや歌など、コンディションは最悪」とあります。
そんなクラプトンですが、在籍したデレク・アンド・ザ・ドミノス『Layla』(いとしのレイラ)は、洋楽やギターに興味のない人でも聞けば「知ってる!」と言う大ヒット曲です。
こんなに印象的なギターのフレーズは滅多にないでしょう。
(つづく)
(文中敬称略)