週1配信に運用変更！能登町の新着情報を配信する非公式LINEボット！
今回は、能登町役場の新着情報を週１回にまとめて配信するLINEボットの話です。以前に、LINEボットを作ったときの話も記事にまとめているので、そちらも読んだもらえるとうれしいです。
従来の配信方法の課題と変更の経緯
2023年6月よりLINE公式アカウントの料金プランが変更となり、月1000通まで無料配信可能な「フリープラン」が、月200通まで無料配信可能な「コミュニケーションプラン」に移行されました。今回の料金プランの変更により、無料で配信できる月の配信可能数が大幅に減っています。
従来は能登町役場の新着情報が出るたびにLINEでメッセージ配信していましたが、ユーザー数も増えていることもあり、この新プランへの移行で、月の途中で配信数が条件に達してしまい、配信が制限される状況となってしまいました。
そのため、従来は新着情報がある度にメッセージを配信するシステムだったものを、週に１回まとめてメッセージを配信するシステムに変更しました。有料プランである「ライトプラン」に変更するという選択肢もあるのですが、月額5,000円の費用は個人負担するには厳しく、何とか方法がないかと考えて、配信方法を工夫する方法を思い付き、実際に変更しました！
変更前と変更後は以下のようにメッセージの届き方が変わります。
LINEでのメッセージ配信の変更方法
このLINEボットは、Microsoftが提供しているAzure Logic Apps を使用してノーコードで実現しています。システム変更の具体的な方法は、以下の記事を参考にしてください。
また、最初の記事にはゼロからの作り方も書いてあるので、こちらも参考にしてもらえたらと思います。
週１回まとめてLINEで配信するメリット・デメリット
LINEの無料枠で運用を継続するために、今回の配信方法に切り替えたのですが、実際に運用を変えて使ってみると、それでも十分に情報を得られるため、個人的には現在の配信頻度でも全然問題ないと思います。むしろ、自分もなのですが、能登町に住んでいない人にとっては、リアルタイムに情報を得る必要性があまり高くない為、都度つど、メッセージ配信されるよりは、まとめて配信された方が効率も良いような気もします。
一方で、従来の配信法の場合は、必要以上に頻度が多いと感じる人もいるが、ほぼリアルタイムで情報が届けられ、週に何度もメッセージが届く為、心理的な距離感が近くなるという効果もあったと思われる。
しっかりしたシステムであれば、ユーザーごとに配信頻度を設定できたり、そういった機能も考えられるのですが、ちょっと困ったとことを自分たちで良くしていく「シビックテック」的な視点では、やれることをやれる範囲でやるというのは大切だと思います。
いずれにせよ、現在の無料枠で配信する場合は、週１回の配信は必須であるため、それを踏まえた上で、利用して欲しいと思います！
LINEの「コミュニケーションプラン」による運用の継続性
では、今回の配信システムの変更によりメッセージ数はどのように変化したのでしょうか？
配信方法を変更した前後でのメッセージ数の推移は以下のようになります。
2023年 4月：637メッセージ（変更前・旧プラン）
2023年 5月：663メッセージ（変更前・旧プラン）
2023年 8月：64メッセージ（変更後：新プラン）
2023年 9月：85メッセージ（変更後：新プラン）
2023年10月：68メッセージ（変更後：新プラン）
配信方法を変更することにより、コミュニケーションプランの上限である200通におさまっていることが分かります。また、月4回の配信を仮定すると、約50ユーザーまで利用可能と計算できるため、現状でもまだ利用可能な状況ということも分かりました。今回の対応により、もうしばらくは無料の「コミュニケーションプラン」で運用が継続できると思います！
便利だと言ってくれる声も聞こえてくるので、少しの運用変更でサービスとして継続できるなら良いと思います。
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能登町役場では、今後正式なLINE公式アカウントを作成する予定であり、その動向をみながら、こちらのLINEアカウントの運用も見直す予定をしている。
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